言葉というのは、昔は「事の端」(ことのは)と言っていたそうです
どういうこと?
言葉とは、「事実の一端」でしかありませんよ、ということです
どういうこと?
私たちが発している言葉は、ある出来事のほんの一部分しか言い表していないんです
だから、相手が言った言葉通りに受け取るのではなく、
「なぜ、そんなことを言うのか?」
「何か想いがあって、そんなことを言ってるんじゃないか」
と言葉の奥にある想いに関心を寄せて聴いていくと、相手のことを正しく理解できるよ
という意味が含まれているんです
だから、相手の話には「傾聴」しましょうって言われてるんですね
では、その傾聴。正しく出来てるでしょうか?
①話を聞くことに集中してますか?
例えば、部下が報告や相談しに来てくれた時、PCに向かったまま話を聞いたりしてませんか?
「いいよいいよ、大丈夫だから」
って言われても、部下からすると「忙しそうだな」と思いながら話すことになります
話し終わった後も、「ちゃんと聞いてくれてんのかな」とモヤモヤが残ったりします
「ながら」で部下の話は聞かないことです
②いきなり批判してませんか?
最後まで聞かずに、
「ちょっとちょっと、それ違うって~!」
「だからさぁ、前にも言っただろぉ~!」
なんて、部下が話をしている途中で割って入って批判したりしてませんか?
しかも、言っただろうなんて言われると、もう部下は口を閉じてしまいます
まずは、最後まで聞いく。そして、「なるほどな」「そういうことね」「わかった」など受け止め言葉を使う事です
③沈黙は守りましょう
相手の話の奥を聴こうと思うと、こちらから質問を投げかけることがあります
すると、部下が黙ってしまう時、ありませんか?
で、そんな時、つい沈黙に我慢できず、質問した答えを言ってしまう
(だって、我々も忙しいですから…)
でも、毎度毎度これをやってしまうと、部下は利口ですから
「うちの上司は、ちょっと黙ってたらすぐ答えを教えてくれる」
って思ってしまいます
時々でもいいので、「いいよ、考えて。待ってるから」と投げかけましょう
すると、部下も「あれ?いつもと違う。教えてくれないの?」と考え始めます
部下が黙ったら、「考えているんだ」と思って、待ちましょう
④話を促進する言葉を投げましょう
人は誰でも、自分に興味を持って欲しい、否定しないで欲しい、認めて欲しい、ちゃんと見て欲しいといった承認欲求を持っています
だからこそ、促進言葉を使うと、部下はもっと話をしてくれるようになります
「それもっと詳しく教えて」
「具体的には」
「それでそれで?」
自分の話に興味を持ってくれているんだ、と感じるので、もっと話そうという心理が生まれてきます
ここまでのところ、いかがでしょうか?
部下の話に傾聴出来てそうでしょうか?
⑤無言の態度に気を付けましょう
無言の態度って何か?
・腕組みしながら話を聞いてませんか?
(ふんぞり返るのはもってのほか!)
・眉間にしわを寄せながら聴いてませんか?
(真剣に聞こうとするほど、難しい顔になります)
・貧乏ゆすりしながら聴いてませんか?
(イライラが伝わっちゃいます)
・そもそも、表情はどうなってますか?
(部下の前では努めて明るく!)
こんな態度で聴かれては、話す方も話す気が無くなってしまいます
よく、「話しかけるなオーラを出してる」なんて言う人いますね
そういう人ほど、無言の態度全開で仕事してたりします
聴くときの姿勢が何よりも大切です
いかがでしょうか?
この5つをちょっと意識するだけで、相手の話を深く聴くことが出来るようになります
そのことが、相手との信頼関係構築のキッカケにもなります
普段の自分のコミュニケーションを点検してみてください