12月6日(木)「The history is repeated!」歴史は繰り返される・・・ | 馬師のブログ

12月6日(木)「The history is repeated!」歴史は繰り返される・・・

 「父内国産馬」という区分けが廃止されるというニュースを目にした時、なぜか無性に競馬についてのブログを書きたくなり、本日が筆降ろしとなった。来年から、もう競馬新聞に「父(マルチチ)」という言葉がなくなる。実際は、「父内国産馬」の存在は消えることはないのだが、自身、「父内国産馬」の表記を長年好んでいたので、無性に寂しく思う今日この頃である。多分、そんな思いをもった「ファン」は私の気持ちを汲んでくれると思う。

とはいっても何から書こうかなと思い、今年の「GⅠ」(本当ならJpnⅠと表記しなければならないレースもあるが、便宜上、「GⅠ」として統一させてもらいますので、あしからず!)を振り返ってみて私見ながら興味深いレースを語らせてもらいたい。

まずは、今年のオークス。オークスといえば、コース・距離そして時期もダービーと同じ、いわゆる「女子版ダービー」のような位置づけだ。ウォッカのように稀にダービーに出走するケースがあり、ましてや勝ってしまうという離れ業まで成し遂げてしまうが、これは例外であろう。異論は多々あると思うけれど、私は独断にオークスとダービーの価値は同等と評価したい。レース名より対戦相手、そして走破タイムを重んじてのレース評価の傾向なのである。

と、前置きはさておいて本題に戻ろうか。

そのオークスのゴール瞬間に「あっ、またか!」と真っ先に思ってしまった。

ベッラレイアがローブデコルテに差され、ハナ差で祝杯を逃した時にベッラレイアの父ナリタトップロードが第66回日本ダービーで、アドマイヤベガにゴール手前で差されて、クビ差でズルリと祝杯に逃げられたのと妙にダブってしまう。父娘共にレース当日堂々1番人気に押され、鞍上まで決して花形とは言えないであろう(この表現にはファンの方々に申し訳ない!)主戦騎手が騎乗していたことまで一緒。着差もハナ・クビと何ともここまで似通ってしまうと、ただのレース結果だけで事を片付けられるだろうか?競馬は「Blood Raceと言われるぐらい「血の宿命」がゆえに、このドラマが産まれてしまったのではないか。ちなみにベッラレイアの祖父(ナリタトップロードの父でもある)にあたるサッカーボーイも日本ダービー1番人気として支持され、距離の不適正からか15着に大敗を喫してしまったが・・・

このベッラレイアとナリタトップロード両馬のファンやレース当日馬券として絡めて馬券が紙くずと化した方々は、心も財布も非常に寒い思いをしたと思うが、競馬のまた別の視点から楽しむ要素として、Blood Raceならではの「血のドラマ」「血統」を存分に観覧することができることを推奨したい。私もこの父娘両馬のファンであり、馬券をはずした者でもあるが、レース後の自己検証で、後講釈であっても、この「血の宿命」の要素を馬券予想に組み入れる事が出来なかった反省点をあげるとともに、この「血のドラマ」をリアルタイムに見ることができた喜びの方が大きかったかもしれない。




今回、この題材を選んだ理由に、冒頭に書いた「父内国産馬」表記の廃止の寂しさから由来しています。ちなみにベッラレイアもナリタトップロードも父(マルチチ)であり、父(マルチチ)だからこそBlood Raceの醍醐味を楽しむことができるからであり、これからも存在自体はなくならないのだが、父(マルチチ)という「ブランド」表記がなくなってしまった価値観の問題なのである。またいつか競馬界の中で「内国産」奨励の方向になってくれることを願うばかりである。