一服の時間 | けいあいの郷 影取のブログ

けいあいの郷 影取のブログ

ブログの説明を入力します。


テーマ:
毎朝、タバコを吸いに降りて来られるご入居者様

寡黙な方。

毎朝、甘くて軟らかいお菓子を買われます。

野鳥が好きで、つばめの様子を毎年じっくり観察していました。
めじろを保護した職員がいた際には、めじろに会いたくて事務所を訪れていました。
その表情は亡き祖父を思い出すもので、
その頃からその方が気になる存在でした。

けれどなかなか話は続かず…😑

ある時、車椅子のタイヤの空気を入れて欲しい。
と声をかけられました。

作業の間、静かな時間が流れます。

車椅子からソファへ移られる様子に
『歩けるんですね🎵』と話しかけると、
『前はね。でも、今はこの爪が痛くて…』と話され、変形した足の爪を見せてくれました。

こんなになるまで…😨とビックリした顔をしてしまったのでしょう。

『みんな、俺はなんでも自分で出来ると、あまり気にかけないからね』と呟かれました。

申し訳ない気持ちと切ない気持ちで何も言えませんでした。

その後爪は看護師さんたちの判断で処置をしてくれたのですが、

どうやら、大抵の事は、そっとしておいて欲しいような事を言われている事を知りました。

けれどあのときの切なさは消えないまま…。

また月日は流れ、タバコの日課でお会いしています。

昨年、1枚の葉書を持ちながら、珍しくその方から声をかけられました。

『友人が亡くなったんだ。それを知らせる葉書。とても大切な存在だったんだ。』
ぽっかりと空いた穴が見えるかのように、いつもと違う静かな時間でした。

そして最近、その方が熱を出されました。
病院は嫌だと、心配になる周囲の意見は通らず、施設で安静にされています。

毎日の日課が途絶えました。
毎朝、甘いお菓子を買うのは朝御飯が口に合わないから。
友人の死を口にされたとき、本当は何が出来ただろうか…。

出来ることはご自分で行って頂く。施設で大切にしていることです。
けれどそれは、気にかけないのとは違う…。


日々の日課の時間が、早く戻ってくることを願って。

そしたら今度は、伝えてみたいです。
毎朝の顔を見ないと、寂しかったこと。
穏やかなのに頑固なところが、祖父にそっくりで、
だから、何気ない短い会話が、案外楽しみなこと。

『あなた』という存在が私の中にしっかりあるということ。

…うまく伝えられるかしら…😅

けいあいの郷 影取さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。