栃木県芸術祭美術展2016 | 宇都宮の書道教室【啓桜書道教室】

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公式サイト
http://onozaki-keita.com/

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第70回記念栃木県芸術祭美術展
書道部門出品

「一心」  84cm×174cm

取り組み始めてから200枚、素材を変え淡墨から濃墨に変え、やっと、書き上げた一作。
矢板市の花火大会、花火が鳴る中夢中に書いていた10月中頃。

作品、発表数は多いですが、どれもこれも、やっとの思いで作っていく一作。
人生のその一瞬はかけがえのない一瞬であるように、一作一作もその一瞬を紙に鋳込むように作っていきます。
この一作の裏には、何枚もの駄作があります。
書って、そういうもの、だと教わった。

「自分らしい字を書きなさい」

最近公開された映画「ボクの妻と結婚してください」の後半、作中の織田裕二のセリフとして出てきます。

自分らしい字を、、ふと心に沁みた。

書道は、伝統芸は、とにかく古典と先師とをなぞるもの、歴史をなぞるものだと思っています。
まずそのことで型と、揺るぎない腕を手に入れる他に道はありません。

では、自分らしいとは、何か。

とにかく歴史をなぞることで、得られるものから、自分らしさは滲み出てくるもの?
それもそうだと思います。

けど、自分らしい字、自分らしさとは、

今のところ、  感動する力  だと思いました。

子供のように、何かに感激し、感動し、当たり前のことにも喜んだり笑ったり、できる心。

そんなものがあれば、芸術はできます。

もしそういうものを失くしてしまうと、

どれだけ上手くても、ダメになるものです。

そして最後まで「一心」に、生きることです。

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8日まで。

栃木県総合文化センターにて。

ありがとうございます。