絵を描く | 宇都宮の書道教室【啓桜書道教室】

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公式サイト
http://onozaki-keita.com/

たまには 絵の話です。




画家

赤枝真一氏。 http://www.akabass.com/


上は数年前、自分が購入した絵です。






フリーイラストレーター

印南綾乃氏




近年、自分が好きになった二人の作家さんです。

(二人は関わりのない方です)


ふっと 下から湧いて出てきたかのように、

止まっていても、前後に時間が感じられる絵。


隅々まで絵にまったくブレがない。


ブレ というとわかりずらいかもしれません。


それを書の言葉で、 気脈・呼吸  なんて言ったりします。


もっとわからなくなった方 すみません。


有機的な造形物、芸術作品には必ずあるもので、


人間の体にまんべんなく血が通っている、 ようなもの。


だから、生気がかよう。


このブレがでない絵というのは、なかなか、本当になかなか見かけない。


古典名画でも見に行けば別ですが、


近現代の巨匠だってブレがあります。



どんな集中力で描けば、こうも変わらない呼吸で描けるのか、


本当に不思議で、見ているだけでわくわくします。



芸術祭展や日展、二科展・・・ などなど、 いろいろ無感動に見る中、


胸を打ってくれた二人の作家さんです。



二人とも “フリー” の作家である というのが共通点でした。






絵を描くことが、本当に好きでした。


初めて自分が思った夢は、画家。


近くの公園で、絵を描くおじいさんになる。


それが自分の、就学前までの夢。


手塚治虫が大好きで、


次に思った夢は漫画家。


いつも絵のことばかり。


学校では一日でノートが埋まる。


一度描いた絵は絶対に忘れない。






幼稚園に通っているとき、ディズニー映画を見せられるのが嫌いだった。


ディズニーはちょこまか絵が動き過ぎる。


だから疲れる。  今でも好きになれない。



(たぶん)サザエさん、 をみていた時、ふと気付くと、いつもと絵が違う。


同じようなことが 他のアニメでもよくみかけるようになった。


翌日学校で、「前と絵が違ったよね?」 と友達に問いかけると、


「そんなことはないよ」 という。


不思議に思ったけれど、 やっぱり違う。


角度が違う、色が違う。 主に輪郭線が違う。 テレビのせいじゃない。 


それからずっと経ってから知ったことだけど、

アニメーター(制作グループ)が違えば絵も若干違うらしい。



最近そんな現象はまったくなくなった。



漫画はもっとわかる、この絵はアシスタント。


何人くらいのアシスタントがいるか。


このコマは前回にもあった。 わからないように、楽してる。(笑)

(ドラゴンボールに多い)





不必要な線がまったくない、レンブラントの素描には驚いた。


幾重にも重なる線。 だけどこの線がなくなると、


こっちの線は効果をもたなくなる。


そうやってみていくと、 全部の線がなくなる 絵が消える。




抽象画はあまり好みじゃない。


おおかた、具体的に抽象だから。


ピカソが嫌い ってわけじゃない。


ピカソはほとんど、具象だった。



好きな画家は、


レオナール・フジタ


バスキア


菱田春草



好きな漫画家は、


手塚治虫


世代的にも 鳥山明  井上雄彦



絵のことを思うと胸が熱い。


おれは絵描きだ。


絵描きになりたいんだ。


少年のあの頃に戻る。



これまでも、これからも


懸命に回り道しながら、 画家になりたいと思っている。


それは 叶わなくてもいい。


でもおれは 画家なんだ。


なぜなら、 少年の頃の夢だし、


いまも 変わらぬ気持ちで、 「書」をかいているから。





絵筆のつもりで筆を引っ張っている。



だから自分の中の絵と、


自分の中の書は、


一つの行動として、一緒のものになれる。




今年は少し、「絵」 も描こう。 ずっと描いてない。




書になりすぎたら、絵に戻ろう。



絵も、書も、ふたつで一つだから、


絵が描けないのに 書が描けるはずがない。