4月17日、
第66回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に
映画『隕石とインポテンツ』がノミネートされました。
映画 『隕石とインポテンツ』 タイトル作品
『隕石とインポテンツ』
(佐々木想監督・鈴木徳至プロデューサー)
(タイトル揮毫 小野崎啓太)
原作 (70cm×135cm)
(原作はカンヌ国際映画祭会場
「隕石とインポテンツ」 ブースにて展示予定)
公益財団法人ユニジャパン企画、経済産業省コンテンツ産業強化対策支援事業(若手人材発掘育成・国際ネットワーク構築事業)において製作された短編映画。
同部門には世界132カ国から、3500点を越える応募があり、うち9点がノミネート。
見事に日本代表を勝ち取りました。
フランス南部、カンヌで5月15日から開催される、
第66回カンヌ国際映画祭で上映。
最終日5月26日に最高賞が決定されます。
公益財団法人ユニジャパンHP
http://unijapan.org/news/unijapan/
カンヌ国際映画祭HP
http://www.festival-cannes.fr/jp/article/59658.html
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隕石とインポテンツ
作品紹介
2013年、地球に接近した超巨大隕石は不可解な滞空を続けていた。男はもう、何年も妻を抱くことができなかった。自信を失った我々は、再び立ち上がることができるのだろうか。強く、硬く、天に向かって・・・
監督紹介
佐々木 想(ささき・おもい)
1978年山口県出身。早稲田大学商学部在学中より、演劇を流山児祥氏に師事。2004年から自主制作映画の制作を始める。『LEFT OUT ぴゅーりたん』(2009)が第31回ぴあフィルムフェスティバルに入選し、バンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガーアワード(アジア新人監督賞)にノミネート。『A Biginning はじまり』(2011)ではカナダで撮影を行うなど、日本国内に留まらず精力的な活動を続けている。
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公益財団法人ユニジャパン企画の、若手人材発掘育成・国際ネットワーク構築事業として発足した今回の 「隕石とインポテンツ」。
「日本映画」 であることを一番に打ちだしたいと考えておられた佐々木監督。
『タイトルは「書」で』と。 そこに巻き込まれることから、今回のことが始まりました。
「隕石とインポテンツ」 という題名からは予想だにしない強い哲学性を孕んだ作品。
昨今の日本情勢、経済や政治の不信、天災、そこに生きる日本人とその気質。深く日本人の心に迫り、かつ全体をシュールに、シンプルにまとめ、夫婦のリアリズムにまで迫ります。
10分間という短時間には思えぬほど、強烈な印象を残す劇的作品。
作品紹介 にあることば。
『男はもう、何年も妻を抱くことができなかった。自信を失った我々は、再び立ち上がることができるのだろうか。』
「男」、と書いてあるにも関わらず、次には「自信を失った我々」
と複数形にしている。
この映画には、日本人ならだれひとりとして当てはまらないことはない、「日本人の我々」 に向けた強いメッセージ性が込められている。
そうしながらも、あくまで 欧米諸国含む、世界へ視点を向けた、日本人の心をもって短刀を突き付けるような強烈なドラマ。
監督の先見性には、頭が上がらなくなった。
佐々木監督、鈴木プロデューサー、今回の制作に関わった大勢の皆様、
今回のカンヌ映画祭ノミネート
まことにおめでとうございます。 心より、お祝い申し上げます。
今回のタイトル『隕石とインポテンツ』制作にお声かけをいただいたこと、
光栄の極みです。深く御礼申し上げます。
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「隕石とインポテンツ」 という、激烈な言葉への挑戦。
若手企画。ということで、本ブログを通して鈴木プロデューサーより直接、タイトル制作のご連絡をいただきました。
映画もおおかたが仕上がった状態で、タイトルをどうするか、制作側で本気で考えておられたようです。
おのれの実力不足を考える暇もなく、私をご指名いただいたことに、作品で答えるべく、
制作にとりかかりました。
与えられた時間は約二週間。
表具期間を考えると制作に使えるのは一週間ほど。
その間に、監督、プロデューサーと綿密な打ち合わせ。
10分間の短編映画ですが、咀嚼するために10回に渡り隅々まで映像を見ました。
ワイド画面にも負けない、大きい表現にしたい。そう考え、
あえて70cm×135cm(全紙)という必要以上の大きい紙を取り出し、挑みました。写真で大きさが伝わらないのが残念です。
書くこと200枚・・・。
一度はこれで仕上がりか、と、監督に報告。
その後、自分から却下。
何かが足りない。
漢字、カタカナ、平仮名が交じる難題。
もっとも表情が出しにくいカタカナを主に、全体を渾然一体と見せなければならないし、かつ読めなければ題字にならない。
三回の徹夜の末、 最後に射抜きました。
浮遊感、強さ、貫通力。 絵画性、可読性。
丁寧に丁寧に磨りこんだ墨が、しなやかに紙の上に載ってくれました。
「タイトルには諦めていた、“さりげなさ”まで取り込んでくれてありがとう」
と、監督から賛辞を頂きました。
この作を得て、
また一から勉強し直そうと思った。
インポテンツ なんて、大真面目に書いた作家は、
後にも先にも 自分ひとりだな。
人生初となる海外渡航が、
カンヌ国際映画祭。
書くこと書くこと 200枚超・・・真っ黒になりながら
おのれのダメさを知る。
無様さを知る。 無力さを知る。 無学だと知る。
しかし、それでも貫く。
この映画の主人公の男が それでも
妻を愛したように。

