二泊三日で孫がやって来た。

一泊目の朝は早朝の出発で
夜遅い帰宅だったが、

二泊目の朝はゆっくり…

折しもお盆で
ふたりで仏壇にお線香を上げた。

晩年を孫と共に暮らした母もきっとお喜び。



燃えるにつれ文字が現れる線香は

父の葬儀をお願いした葬祭社から

律儀にも父の命日に毎年送られて来る。


今年もまもなくそんな時期だ。




「次の機会もヨロシク」とのアピールだろうが

さてそれは5年後?10年後?

祖母や母の享年からすると15年後となる。


残りが長かろうと短かろうと

気まま勝手に楽しい時間であってほしいものだ。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ



イベントを終えた昨日は

孫ものんびり…


お腹を空かせたブランチは

例によってボリュームたっぷりの男メシ。


3種のキノコの醤油生クリーム。

今回のキノコは、マッシュルーム、しめじ、椎茸。


彼は茹でたパスタ一人前に混ぜて食べた。

私はパスタなしで少々お味見。



彼もお気に入りの京都のプルストマスタードを楽しみたくて


キャベツや玉ねぎ、じゃがいも、人参をコンソメで煮込んだ中にソーセージを加えて。


ソーセージはもちろん、生野菜が苦手の孫もコレなら野菜モリモリ。




京都のカフェ"プルスト"は

マスタードが評判で

今はカフェ飲食をお休みして

マスタード製造にかかり切りだそうだ。





店名に関わるフランスの作家プルーストの『失われた時を求めて』のハナシをしながら食べた。


私がこれまで読んできた本の中で最も長く

辟易しながらもなんとか読み通したうちの一冊。



主人公が香りや食べ物に触発されて

その都度"失われた時"が蘇る。






羊「長いといえば『源氏物語』もそうでしょう?」

というのでそのハナシに移る。


さらに源氏繋がりで


その現代語訳をライフワークとした耽美派の谷崎潤一郎のハナシへ。



孫は数学が専門で

羊「文学作品はたいして読んでいない」

と恥入るが、

谷崎の作品では

『春琴抄』がこころに残っているそうだ。

其処に描かれているのは

かなり歪んではいるが一途な愛のカタチ。


彼の友人には

『陰翳礼讃』を称揚するものがいて

未読のそれはどんな作品か?というのも気になるらしい。



その説明から

『細雪』のハナシになって


それが映画業界華やかなりし頃、

美人女優を集めて幾度も映画化されたハナシなども。



最新作?の画像を見せたところ

名前がわかるのは吉永小百合さんだけ。


21歳にはそれが当然だろう。


うさぎ「着物好き四人集まると細雪ごっこなんてして遊びたくなるのよ」



食べながらもハナシは尽きない。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ



孫を送り出した後

日も暮れて風も出、

少しは気温も下がったことから


夕暮れの散策に出かけた。




気温は下がっても蒸し暑く

体感は快適とはとうてい言えない。



それでも今心がけているのは早歩き。


3歩目を少し大きく…







それを実践してみて

不思議に気持ちよく歩けるのに驚きながら

早足のピンヒール歩きももうすぐ…と嬉しくなる。



たっぷり汗をかいたので

ゆっくりお風呂に入って手洗い洗濯と読書、


ごはんは昼の残りのスープで済ませて…


やっぱりひとり気ままもいい。



今日は朝からヘルシーに




トマトとカテッジチーズのサラダ。

無糖オイコスヨーグルトにドライフルーツ。

蜂蜜りんご酢(oisix)。



お昼には

デパ地下で見てずうっと食べたかった九条ネギ入りだし巻き卵を焼いた。


なかなかの出来で

たぶんこれからも買うより焼くことになるだろう。





自分で作れるものは買わない


そんなちょっとしたお楽しみが節約?にもなる。



昨日遅い時間に魚屋を覗いたので

鯛の小さな刺身サク50gが3割引きだった。


賞味期限が気になるので

昨夜のうちに昆布締めにしておく。


それをへべすと藻塩で食べた。




三百円で出来たご馳走である。



鯛の端切れはおすましに仕立てた。

昆布出しに白醤油、白舞茸とブロッコリースプラウトそして少しばかりの昆布締めの鯛。



いやもうこれが実に美味で…

ちょっと自惚れたくなる出来だった。


お約束のモズク酢から箸をつけ





ご飯代わりの枝豆豆腐で〆。




完璧なヘルシーランチである。




もともと甘いものへの欲求は少ないし

お酒も食事を楽しむための添え物で

欠かせないというわけではない。




目下のところは

次の検査で

担当医師を驚かせたい一心で


メニューを考えては

アレコレ夢想して遊んでいる。


結果がついてくれば

ますます調子に乗ることだろう。


さて晩ごはんどうしよう?