宮城栗駒にいる。

鄙びた宿のこころ尽くしの夕食を楽しみ







少し熱めの湯に癒されて


日が変わらないうちにストンと眠りに就き

夜明けを待ってまた湯に浸かる…


それだけでも充分非日常。



うさぎうさぎうさぎうさぎうさぎ


昨日は山形で目覚め

ハロウィン🎃とて
ウイッグと
カボチャの帯と帯留で
軽く扮装を済ませると





秋色の田舎道を
一路宮城鳴子峡へ。


青空はけいあゆの旅のお約束…








鳴子峡は
宮城屈指の観光地。
平日午前も早いうちから
駐車場がいっぱいになるほどの人だ。

外国人観光客も多い。

其処を訪ねるのは
けいあゆのみちのく紅葉狩りのいわば恒例で
もう幾度目かわからないほど…

目に描けるその光景は
素晴らしいがただそれだけのこと…

そんな風に思っていたが、

鳴子峡ごめんなさい❣️

それは
これまでで一番美しい姿を見せてくれた。











林を抜けて



橋の上に立つ。



紅葉の谷底を覗かずにはいられないのが不思議。





橋上で三脚を据えて待つ人々は

どうやら紅葉の壁に穿たれたトンネルに出入りする列車を待っているらしい。




折しも其処に

列車がやって来た❣️



甲高い警笛を響かせて

トンネルの中に消えていく。


鉄ちゃんならでも嬉しくなる光景だ。



此処で列車を見たのは初めて。


それだけでもご機嫌なけいあゆである。



大満足で其処を発つ頃

駐車場を待つバスやクルマの列は長々と伸びて

おそらくは1時間待ち?という状態に。


人気の観光地は早朝訪ねるのがいい

旅の達人、ブロ友のwakhoさんの言葉通りだ。




次なる目的地は地獄。

クルマは宮城から秋田へ。





"鬼首"はオニコウベと読む。



みちのくの山々は

今秋色に染まっている。










この道の奥に地獄がある。


この地獄は現世利益ももたらすらしく、


東北電力の地熱発電所では

クリーンエネルギーも生み出されている。



強い硫黄臭がして地獄が見えてきた。



秋田県湯沢市川原毛地獄である。













かつて地獄の亡者さながら

その地獄を1時間ほど彷徨って


友人も私も軽い頭痛に見舞われたことがある。


此処は鳴子峡とは違って

ひと気も少ないから

地獄のどこかで倒れていても

しばらくはそのまま時が過ぎていくかもしれない。





強く冷たい風が吹いて

仮装している場合ではなくなった。


手も冷たく鼻も赤くなる冷たさ、

カシミアシルクのストール一枚に助けられる。





当初予定にはなかったが

温かいものを食べようと友人と語らって


秋田名物の稲庭うどんを食べに行く。




途中通り抜けたどろ湯温泉。

ブロ友メイさんのお好きそうな硫黄泉の温泉だ。






山道を下りて稲刈りも済んだ里の道を辿り

湯沢市稲庭地区へと差し掛かる。



30分ほどで

佐藤養助本店に到着。







みんなが食べているざるうどんも気になるし

温かいかけうどんも食べたい…



そんな欲張りのために用意されたセットは

まずざるうどんと天ぷら。






それから温かいかけうどん。



大満足である。

ガラスの向こうでは稲庭うどんの製造風景が見学できる。



タネをこね終わるや




幾重にもラップを重ねた上に乗って



足踏みを始めた❗️



細くてもコシのある麺はこうした手作業から生まれるのだった。



父は九州時代、

仕事で秋田を訪ねて以来

稲庭うどんのファンになり

以来毎年佐藤養助から桐箱入りのうどんを取り寄せる。


母はうどんが嫌いで、

稲庭うどんも"病人食みたい"と食べたがらなかったが

父のためにそれを作っていた。


そんな遠い昔を思い出しながら

娘と孫への土産に

ずしりと重い稲庭うどんを買った。



目も舌もこころも喜ぶ

けいあゆのみちのく紅葉狩り

二日目はまだお昼を少し過ぎたばかりだ。