今日は少し肌寒い一日でしたねDASH!


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なでしこリーグ第2節
INAC神戸レオネッサ vs 岡山湯郷Belle @ノエビアスタジアム ⚽️

INACにとってホーム開幕戦となった今日の相手は、昨シーズン1勝もあげられなかった(2分2敗)湯郷ベル(以下:湯郷)。

前節、負傷交代となった高瀬愛実選手が欠場となり…
前線は大野忍選手と、「プレーもいろいろと分かり合える点が多い」(大野選手)という伊藤香菜子選手の83年組による2トップ。
そして、澤穂希選手とボランチを組んだのは、伊藤美紀選手。

顔ぶれは変わりましたが、攻撃の迫力は前節に負けていませんでした。

各選手が柔軟にポジションを替え、両SBの近賀ゆかり選手と鮫島彩選手は何度も前線に顔を出し、狭い場所は1タッチ、2タッチでのパス回し。
必然的に運動量は高まり、パスも長短が織り交ぜられた多彩なものに。


湯郷も、果敢にラインを上げてプレッシャーをかけにいきましたが、どうしても押し込まれてしまう場面が多くなりました。


しかし、前半はチャンスを多く作りながらもフィニッシュの精度を欠いたINACに対し、湯郷は決定的な場面を演出。
26分、宮間あや選手が中盤で狙い済ましたパスカットから、最後はゴール前に飛び込んだ松岡実希選手にスルーパス。3人を引きつけながら、DFの重心の逆をついて松岡選手をフリーにした宮間選手のパスはさすが!でした得意げ



しかし、INACはGK海堀選手の飛び出しと、その後ろにカバーに戻った近賀選手のクリアで、ゴールライン上に乗ったボールを間一髪クリア。
その直後には宮間選手のFKに松岡選手が飛び込みますが、僅かに枠外。



32分。
INACは京川選手が右サイドを上がった川澄選手に展開し、川澄選手はドリブルで持ち込むとマイナス気味にパス。
飛び込んだ伊藤(香)選手のシュートは僅かにポスト上へ目



前半はボールを支配され、守備面で相当走らされたであろう湯郷ですが、後半もプレスの手を緩めませんメラメラ


一方、チャンスを作りながらもあと一歩だったINACは、シュートの意識が高まっていました。



50分、中盤の伊藤(美)選手が左サイドを上がった京川選手に展開。京川選手がコーナー付近で折り返すと、伊藤(美)選手がダイレクトでシュート!

抑えのきいた、アウトサイドにかかった一振りがボールの芯を捉え、GK福元選手の手をかすめてゴール左隅へ。
 
 ついに均衡が破れます⚽️1-0



伊藤(美)選手はその後、増矢理花選手と交代。
松田監督は伊藤選手のボランチ起用について、トレーニングの中からいろいろな可能性を見ている中で、ボールを持った際に積極的に前を向ける姿勢を評価していました。
周囲とのバランスを考えながらあらゆるスペースに顔を出し、狭い場所でプレッシャーを受けても、怖がらずに前を向き続けるチャレンジ精神が見え、それも激しいポジション争いから一つ抜け出せた理由なのかな、とも感じました。



これ以降、流れはINACに。
60分、川澄選手が中盤をスピーディーなドリブルで持ち上がり、右の大野選手へ。大野選手は中に切れ込み折り返し、伊藤(香)選手のシュート。これはミートせず。


直後には鮫島選手の強烈なシュート。福元選手が弾いたボールを増矢選手が落とし、澤選手のシュートは枠の上へ。


澤選手は開幕戦でゴールを決めてリーグ戦通算149ゴールとし、史上3人目の150ゴールに王手をかけています。
(1人目は大谷未央選手(2008年/TASAKI)、2人目は大野選手(2011年・INAC)。大野選手は通算165点で記録更新中アップ)

この日も90分間フル出場で攻守にわたって豊富な運動量で中盤を制し、指揮官も「私のイメージを超えたところでプレーしている」と驚くほど。
今日は三浦知良選手(横浜FC)がゴールを決めて素晴らしい記録を更新しましたが、澤選手の記録更新も時間の問題かもしれませんねアップ


77分、近賀選手のクロスに増矢選手が飛び込んでオウンゴールを誘発し、追加点⚽️2-0


さらに、85分に京川選手に代わって仲田歩夢選手が入ると、アディショナルタイムには川澄選手のクロスをファーサイドで受けた仲田選手が落ち着いて左足を振り抜き⚽️3-0


今季初スタメンの伊藤(美)選手、そして交代で入った2選手がゴールを決めてINACが勝利。



湯郷は今季、前線の中野選手と有町選手が抜けた穴を新加入選手が埋めていますが、中でも高卒ルーキーのFW岸野早奈選手には期待かかかります。
しかし、今日は甲斐潤子選手が仕事をさせず。


ボールの失い方が悪い場面では司令塔の宮間選手から厳しい指示が飛ぶシーンもありました。



開幕2連勝としたINACですが、松田監督が手ごたえを感じた点としてあげたのは、パスワークや攻撃の質ではなく、2試合とも運動量、フィジカル面で上回ったこと。
質に関しては、まだまだ改善の余地あり、との感触でした。


とはいえ…

今日の試合を見て感じたのは、普段は周りを生かすことを得意とする選手が、逆に生かされる場面も多いことからも、チームとしての戦い方がこの3カ月の間にかなり浸透していることが分かりますコスモス

ここからは、各選手の持ち味がどのように進化、発揮されるのか。またポジション争いの高まりの中での好循環にも注目したいと思います。


一方、湯郷はベースとなる戦い方やチームの軸は昨年からブレていない印象があります。

今後は新加入選手への意識の浸透と、その選手達の良さを司令塔である宮間選手がどう引き出すのか?
に注目してみます目





他会場では、ベレーザが埼玉を3-0で下し2連勝で首位に。
同じく2連勝のINAC(2位)と伊賀(3位)が、後に続きます。

毎週楽しみな試合が続きますねニコニコ