こんばんは~♪
みなさま、お元気ですか。
早いもので、また週末が
やってまいりましたね?
早いな~・・・
明日から
しばらく帰省するため
また更新滞りそうですm(__)m
書き溜めて
スマホから更新しようと思ったのですが、
なにせ、
15日分なので(←そんなに帰るのか!?(笑))
ギブアップしましたwww
いつも遊びに来て下さる
心優しい皆様、
本当に申し訳ございません。
これでは
話しが飛んじゃいますよね・・・
前置きが長くなりましたが、
今日はユノの真実を――
私はユノを悪人には
出来ませんでした。
みなさまもそうですよね♪
あ、でも完璧に
良い人には仕上がってません。←ネタバレ?
最後の一行に
含みを持たせましたw
ご想像にお任せします♪
では~
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
「出来ちゃった・・・」
初めて
彼女に打ち明けられた時の
衝撃は
今でも忘れない。
「え・・・・」
言葉に
詰まった俺に
彼女がしたのは――
「産むことにした。」
相談ではなく、
報告だった。
「っ!!・・・」
「お願い、
父親になって・・・」
「え?俺は・・・」
「わかってる、
でも、
この子は
守りたいの!」
すごく悩んだ・・・
妊娠を待ち望み、
心のバランスまで
崩してしまっている
〇〇のことを考えると
胸が痛む。
でも
正直、”父親”という言葉に
憧れを抱き、胸を熱くした。
”責任があるから”――
俺が
必死に考えた
正当な言い訳。
「大丈夫か?」
「ユノ、そんなに来なくて
大丈夫だよ。」
お腹が目立ち始めるにつれて
俺の心配も
増してくる。
「あまり
動かない方がいいんじゃないか?
何かあったら
すぐ連絡しろよ?」
「ユノ・・・
すっかりお父さんだね。
ここに来てること、
奥さんは知ってるの?」
「お前はそんなこと
心配しなくていいんだよ。」
彼女の言葉に
胸がドキっと
音を立てた。
〇〇には
言っていない。
どう話せばいいのか
わからなかった。
そのうちに
俺の心に芽生えた
感情は
どんどん育って行った。
誕生を
心待ちにする
父親の感情――
○○への
裏切り・・・
だから――
「お前っ!!!――」
突然
部屋にやって来た
彼女のお兄さんに
殴られたときも
俺は父親で
いつづけた。
「結婚してるのか!?
それなのに妹にっっ」
「お兄ちゃんっ!
止めてっっ」
興奮している彼に
彼女の言葉など
聞き入れられることは
なかった。
「離婚するんだろうな?
産ませるなんてっ」
俺はただ
彼の罵倒する声を
黙って聞いた。
彼女との”約束”だからではなく、
懺悔のつもりだった。
そうして
産まれて来た
子どもを
この手に抱いた時、
小さくて小さくて・・・
抱いているのも
怖いくらいなのに、
離したくなくて――
・・・愛おしい―――
そう感じた。
「あらあら
パパ、感動しちゃったのかしら。」
我が子を手に、
感動で涙を流す光景に
助産師さんは
微笑む。
でも・・・
俺は
この子の父親ではない。
こんなにも
心震えるのに
この子の父親ではないんだ。
子どもが出来たことを
打ち明けられた日、
彼女は俺に頼んだ。
”父親になって”―――
本当の父親は、
俺の会社の同期で、
彼女が身籠る直前に
別の女性と結婚した。
彼女と
結婚の話しもしていたのに・・・
昇進のために
上司に媚を売り、
結婚までしてしまうような奴。
NYへの栄転を決めて、
彼女を捨てるようにして
結婚して行ってしまった。
そんな彼の子を
産むことを
周りが許してくれるわけがなかった。
彼女は
小さな命を
守りたい一心で
俺を頼った。
”出産するまででいいの。
無事に産まれるまで”――
彼女の無茶な願い・・・
でも
彼女も相当傷つき
悩んだはずだ。
彼を紹介したのは
他の誰でもなく俺で・・・
複雑な気持ちと
彼女の強い意志を
引き受けることを
俺は選んだ。
周りには
結婚していることを隠して・・・
彼女のお兄さんに
知られてしまったとき、
すぐに過ちを
正すべきだったんだ。
なのに
彼女と俺は
それをしなかった。
日に日に
育っていく父性と
○○への罪悪感――
結婚しているのに
彼女の元へ通い、
妻ではない
彼女の子を愛しく抱く。
こんな俺の姿を見たら、
〇〇は
どう思うだろうか・・・
どれだけ
苦しみ涙を流したのか
俺が一番良く
知っているのに、
俺はそんな○○を
裏切っている。
それでも、
俺の心は
離れなかった。
何度も
心の中で
〇〇に謝った。
まだ足りない・・・
俺は・・・
俺は・・・
「パパ~・・・」
「だから
パパじゃないの・・・」
彼女は
何度も訂正するけど、
俺をパパと呼び続ける。
「ユノも
ちゃんと言ってよ!?」
「呼び方くらい
いいだろ。」
そのうち直るよ――
そう言いながら、
”パパ”と呼ばれることに
喜びを感じてしまうんだ。
そんな俺の態度は
許されるものではないから
ある日突然
音を立てて
崩れることになった。
俺の裏切りに
どれほど
傷ついたか、
俺を責める〇〇の涙が
心を刺す。
悪いのは俺だから・・・
弁解はしない。
俺が
追い詰めたんだ。
〇〇は言った――
「ユノだけじゃない・・・」
裏切ったのは
私も同じ――
〇〇の心が
俺から離れていっていること
薄々気づいてた。
「もうダメなんだよ・・・私たち――」
「○〇っ――」
引き留めたかった。
だけど・・・
「あの子は・・・どうするの?」
俺は
答えに詰まった。
あの親子・・・
今の俺には
見捨てることが
出来ないほどの
思いがある。
ずっと
抑えてきた。
”父親になりたい”という
強い気持ち――
「離婚・・・しよ?・・・」
俺は
静かに目を閉じた。
〇〇の言葉が
木霊する。
離婚・・・しよ?・・・
そして――
「・・・好きな人がいるの・・・」
それが
〇〇の出した答えか?
俺には
涙を流す資格もないのに、
溢れ出て止まらない。
俺を遠ざけた
〇〇に
寄り添ってやらずに
他の男の子どもに
父性を抱く俺が
そうさせたのだから・・・
俺は心に誓った。
〇〇には
絶対に
明かさない。
俺が本当の
父親ではないこと――
〇〇が幸せになれるのなら・・・
これもまた、
自分を正当化するための
言い訳なのかもしれないな・・・――










