あれほど
幸せだった
行為に
今日は
罪悪感しか
感じない。
ジュンスが
疑うように
明らかに
”変”な私に
ジュンスは
何か勘付いて
しまっているのか・・・
「泊まっていけば?今日は・・・」
帰したくないな―――
帰ろうとする
私を
引き留めた。
「まだ仕事
残ってるんでしょ?」
「朝、早めに行くよ――」
引き留めるために
抱き締めた
ジュンスの腕の中は
居心地が良かった。
「うん・・わかった・・」
ジュンスに従った。
隣で
眠りについたのに
翌朝
目覚めると
ジュンスの姿は
なかった。
もう出掛けたの?
外はまだ薄暗い。
朝早く出社するほど
仕事が残っていたのに
なぜ
泊まれと言ったのか・・・
私の行動が
原因だって
わかってる。
ジュンスを
不安にさせて
しまったことが
申し訳なくて
仕事をしていても
落ち着かなかった。
早く
謝って
元の私たちに
戻りたくて
お昼休みに
ランチに誘い出して
謝ろうと決めた。
ちょっと
驚かせようと思って
連絡せずに
ジュンスの課を
訪れた。
社内で噂になるから
めったに
課を訪れたりしないけど
それほど
ジュンスに
早く会って
謝りたかった。
でも
ジュンスは―――
忙しそうで
私に気付く様子もない。
声を
掛けようとした
タイミングで
掛かって来た
電話で
”今日は無理だ”と
諦めることにした。
一人になってしまった
ランチタイム―――
食べる気が
しなくなった。
オフィスに戻って
午前中
捗らなかった仕事でも
片付けようと思っていた。
そんな私は
ユノさんに誘われた。
「あ、〇〇さん
ちょうど良かった。
お昼まだだよね?
ちょっと付き合って――」
乗り気じゃなかったけど
外出先から戻って
荷物を慌ただしく置くと
私の返事も聞かずに
歩いて行ってしまうから
後をついて行くしかなかった。
それにしても・・・
早いっ!
「息切れしてない?」
「・・早いから・・・」
ようやく
追いついて
エレベーターに
乗り込んで
息切れしている
私を笑った。
下へ降りていく
エレベーターの中―――
「ごめん。
人待たせてるから
焦っちゃって――」
「人?・・ですか?」
二人で
ランチだと思っていた。
だって
ユノさんは
何も言ってない。
もうエレベーターを
降りて
歩き始めていた。
背の高いユノさんを
見上げながら
質問の答えを待つ。
ユノさんが
私の質問に
答えてくれた。
でも
そのときには
もう
私の目には入ってた。
遠くてもわかる。
ユチョンが・・居る―――





