「何かあった?」
最近変じゃない?―――
ジュンスが
私の様子を
窺っていることにも
気付かなかった。
デート中も
上の空の私――――
ユチョンの
せいだ・・・・
あれから
本格的な
統合作業が
始まり
ユチョンと
連絡を取ることが
多くなった。
偶然私が
電話を取った
あの時とは違う。
ユチョンも
電話の相手が
私だと
わかっている。
なのに―――
「お疲れさまです。
メールの件、
確認してもらえましたか?」
「はい。
確認して
先ほど資料添付して
返信しておきました。」
「そうですか。
まだ確認できてなくて――」
戻ったら確認します―――
ユチョンは
業務的な口調で
淡々と話して
電話を切る。
それが
当たり前なのだけど、
担当して
初めての電話でさえ
そうだった。
少なくとも
”久しぶり”くらいの
会話は
あると思っていた・・・
でも
それすら
無かった。
忘れられた?
そんなこと・・ないはず・・
一方的に
”嫌い”だと言って
別れた
私に怒っている?
・・もう昔の話し・・
ユチョンの態度が
”どうして?”って
余計に気にさせる。
「変じゃないよ?」
どこが変?――
ジュンスの
勘違いにして
笑ってみせても
疑いの顔で
また
問われる。
「何だよ?気になるだろ?」
どうした?―――
私を心配する
優しい口調に
胸が苦しくなる。
それなのに
私は・・・
頭から離れないの―――
どうしたいわけでもないのに
気になってしまう。
業務的な電話しか
しなくて
当たり前なのに
そんなことで
落ち込む。
ユチョンは
もう
過去の人――――
私が
望んで
そうした人――――
ね・・ジュンス・・
忘れさせて?―――
「ジュンス・・・」
ソファーの
ジュンスを
押し倒すようにして
跨った。
触れるだけの
軽いキスを
2度―――
私から
誘った。
お願い・・・
抱いて―――




