〇〇が居なくなった・・・・
それ以外
何一つ変わっていない。
「タイムカードは
捨てないで・・・」
〇〇が居た
場所にだけ
穴が開いている・・・
いつでも戻って
来られるように・・
待つって
決めたから
毎日が
〇〇を意識した生活――
〇〇はきっと
俺を忘れられない・・・
俺が彼女を
忘れられないのと同じ・・
でも
俺を求めては
来れないんだ。
引き留めるもの・・
〇〇には・・あるから・・・・
店の近くのカフェ――
いつもキミを
探してた。
店までは
来れなくても・・・
ここ・・なら・・・
なんてな・・・・・
どこか
”待つ”場所が
欲しかったんだ。
時間を作って
毎日カフェに
行ったよ・・
打ち合わせも
このカフェでした。
〇〇の影・・・
求めすぎて
他人と重ねて
声を掛けそうになったり・・
俺・・壊れそうだよ。
だから
そんなときに
本当に
〇〇を見つけた時は
ついに俺は
”壊れたのか”って
思った。
でも違ったね・・・
〇〇はそこに居た―――
本物だった・・
打ち合わせ中なのに
何度も
キミを見たよ・・・
・・俯いて
何か考えてる・・・・
俺の・・・・こと・・・?
そうであって欲しい・・
何をしに来たの?
俺に・・逢いに?・・・
メールで
交わしたやり取り・・・
〇〇は
嘘をつく。
泣きそうな顔して
最後のメールには
返事をしてくれなかった。
こんなに俺を探して
視線を
泳がしているのに―――
「ここにいるよ・・?」
俺なら・・ここに居る・・よ―――
なぁ・・俺に
逢いたかった?
言えないなら・・
「先に言っていい?」
「俺は・・逢いたかった・・よ・・」
凄く・・・―――
帰って・・来れば?・・
〇〇の葛藤は
よくわかる。
同じことの
繰り返しになるだけ・・――
きっと・・そうだ・・
だけど
このまま
忘れられる・・?
タイムカード・・・
捨てても・・いいよ・・・
〇〇が
捨てられるなら・・・・
捨てて欲しいと
言うなら・・・
でも・・違う・・だろ?
『逢いたい?』
その答えが
言えないのは・・・
本当に
”逢いたい”と
思っていたから・・・
嘘もつけないほど
”逢いたかった”・・
違う・・?
伝わってきた
〇〇の気持ち―――
逢いたかった・・・よ・・・
凄く・・・・
すごく・・・
スゴク・・
あなたに―――
行こう?・・・
俺たち・・
このまま・・どこまでも・・・









