彼の精一杯の
気持ち・・・・
行かないでと
引き留める・・・
それは嫉妬?
これ以上
拒んだら
本当に2度と
戻れなくなってしまう
ような気がした。
その選択をする勇気・・・
私には
なかった・・・・
一緒に帰ることを
選んだ私に――
「ごめん・・
・・ありがと・・・」
潤んだ瞳で
そう言った。
私だって悪いこと・・
彼は知っているのに・・・・
出て行った
4日前と何も
変わらない部屋―――
私が戻れば
何もかも
元通りになるのだろうか・・
知っていても
何も言わない
ユチョンのように
私も目を瞑れば・・
忘れてしまえば
元の私たちに
なれる・・・のかな・・・
今日も寝室に一人――
慣れていたはずなのに
以前より
もっと広く感じてしまうのは
この3日
ジェジュンが隣に居たから・・
忘れられるのかな・・
私は・・・・
無条件に
優しい彼を・・・
私を包み込んで
くれる
大きな愛を・・・・
いつの間にか
貪欲になっていた―――
一つの愛を
繋ぎとめたのに
私はまだ・・・・
『今日は
家に帰るね・・・』
もう一つの愛も
諦めきれない。
『うん・・』
今までで
一番短い
ジェジュンからの
メールが届いた。
ごめんね・・ジェジュン・・・
ごめんなさい・・・・
きっと
あなたは
私がユチョンの
ところに
戻ると言っても
”良かったね”――
そう言ってほほ笑む・・・
無理に
引き留めることも
責めることもなく
ただ笑って・・・・
”幸せになれよ”って
本気で
言える人―――
そんな人を
私は・・・・
傷つけて
苦しめている・・・



