「チャンミン・・

待ってよ・・・」


中に入って行く

チャンミンのあとを

追いかけた。


足を止める様子もなく

家の中へ・・


うそ・・・


さすがに

家まで

追いかけるわけには

行かないと思って

立ち止まったら

チャンミンが振り返った。


東方神起~妄想ラブストーリー~


「どうぞ。

入ってください。」


ドアを開けて

私を見る――


入れるわけないでしょ?

小刻みに首を振って

抵抗した。



「?・・どうぞ・・」


「お帰りなさいませ。

お客様ですか?」


お手伝いさん

みたいな方が

出て来てしまって・・・


「はい。

でもすぐに出ますから

気にしないでください。」


チャンミンが

近づいて来て

私の背中を押した。


東方神起~妄想ラブストーリー~


「〇〇さんのこと

紹介して

縁談を断ります。」


「!?チャンミンっ!

二人の問題でしょ?

ちゃんと話してから・・・」


「もう二人だけの

問題ではないんです。」


「?・・」


「僕は不本意な

結婚をさせられます。」


そうゆうこと・・・


「でも

それなら縁談だけ

断われば・・・」



東方神起~妄想ラブストーリー~


「・・・それは

僕と付き合う気がない

ということですか?

僕は〇〇さんが

好きです。」


「チャンミン・・・」


チャンミンは

いつも

ストレートに

気持ちを表現して

くれるけど・・・


自分の気持ちが

曖昧にしかわからない

私に

そのストレートさは

つらい・・・


どうしても

言葉につまって

しまう。



部屋の前で

もたもたしていたら

お茶を用意した

お手伝いさんが

やって来て

不思議そう。


「ユノさんが

いらしてます。」


来客がいるから

私たちが

部屋の外で

話していると

思ったのか

そう教えてくれた。


ユノさんがいる?・・


東方神起~妄想ラブストーリー~


「行きましょう――」


手を掴まれて

咄嗟にその手を

引いてチャンミンを

止めた。


「何ですか?」

「何って・・」


何て言えば

今の私の気持ち

わかってくれる?・・



入ろうと思って

開きかけたドアの

隙間から

話し声が漏れてきた。



「独立!?」


?・・


大きな声に

外に居た

私もチャンミンも

驚いてドアの方を見た。



東方神起~妄想ラブストーリー~


「はい。」


「また勝手なことを・・

会社はどうするんだ!?」


「チャンミンがいます。」


「っ!?

それでも長男か!?」


冷静なユノさんとは

違って

とても冷静とは

思えない

社長の怒鳴り声が

響き渡る。


突然の告白に

驚いたのだろう・・・


私も・・・


ユノさんが

独立?


チャンミンは?

チャンミンは

知っていたの??


隣のチャンミンを

見たら

同じく驚いた顔・・・


誰も知らなかったんだ・・


ユノさんが・・

独立・・・・


会社から

いなくなる?・・・・・