石上神宮の楼門の前の道を東へと歩いていきます。山の辺の道を石上神宮
から春日大社へ向かうには、ちょっと遠回りになりますし、大神神社から歩いて
きた場合はやっと辿り着いて、しんどいのですが、、、
広い石上神宮の社叢(しゃそう=鎮守の森)を抜けると目の前に田んぼが広がり、
山の辺の道の案内板どおりに進むと、小さな林があり、そこを流れている布留川
(ふるかわ)が小さな滝を造り、その上の橋を渡ることになります。この橋を
「布留の高橋」と言います。
ここが、万葉集で詠まれた橋なんですが、残念ながら鉄骨の橋なんです。
あちゃちゃちゃ・・・
「石上 布留の高橋 高高に 妹が待つらむ 夜そ更けにける」
万葉集は勉強していないので、下の写真を参照ください。(まぁ、オネェちゃんを
待つっている間に夜になった。待ち遠しい???PPP)
夏にここに来れば、日陰になって心地よい冷たい風が通り、歩き疲れて火照った
身体を冷やしてくれます。(動きたくなくなるのでご注意!&蚊にもご注意!)
皆さん、あまり知っているようで知らないのが、石上神宮のご祭神なんです。
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)・布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)・
布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)この3大神が主祭神とされています。
すべて、剣を神格化したもので、それ故に物部氏の武器庫となったのです。
鳥居の扁額には布都御魂大神と書かれています。古くは石上振(いそのかみふる)
神宮や石上坐布都御魂(いそのかみにますふつのみたま)神社と呼ばれていた
そうです。裏の山が布留山だったので、布留社とも呼ばれていました。
※写真上は、石上神宮の鳥居の扁額 2016/06/10
※写真中は、楼門の前の道を東へと進む 2016/06/10
※写真中の下は、布留川(小さな滝がある) 2016/06/10
※写真下は、鉄筋の橋が残念な「布留の高橋」 2016/06/10
※写真下の下は、万葉集の案内板 2016/06/10




