映画「1984」:(8) チョコレートと鼠
外に出ると,空襲警報が鳴っていた。 「爆発するぞ,空から死神が降りてくるぞ,伏せろ。」
しかし,伏せていた身を起して見たものは,炎上するソート・ポリスのヘリコプターだった。
記録室はてんわわんやの大騒動になった。イーストエイジアとの戦闘で多大な成果と共に多くの戦死者が出たからだ。

死んだものは忘れられ,生きているものは別の人間に変えられる... あの101号室のドアの向こうには何があったのか?
ウィンストンは泣いていた。
「どうしたの?」
母さんは窓から僕の名前を呼んでいた。我慢できなかった。
どうしてもチョコレートが欲しかった。
何時間かして部屋に帰ってみると,母さんと妹はいなくなっており,ベッドの上もまわりも真っ黒な鼠,鼠,だった。
それは,二人はもう生きてはいない,ということを意味していた。(続く)

































