映画「1984」の途中感想 | 映画探偵室

映画「1984」の途中感想

Dream 最も美しい景色


「夢だ」







Something old 最も美しいもの


「何か古いものだ。」






 これまでの画像をご覧になった方は「何て暗い物語なんだろう」ときっとお思いのことと筆者も考えます。こんなものは見ないで済ませたい,とお思いの方は是非そうしてください。ワタシもどちらかといえば,通常は見ない方を選ぶ人間の1人です。

ですから,この映画の中で作者が肯定している(そう願っている)画面を先に2つだけあげておきたいと思います。上の場面は男と女が始めてプロレタリア地域の外れの森までデートに行ったところで見た景色です。「それは夢のようだった」とスーパーが出ていますが,緑豊かな自然そのものです。

2つ目は古道具屋で目に留まった,古いガラスの置物。中に珊瑚が埋め込まれています。生活の役には全く立たない,意味もない代物ですが。

総じて1984年では役に立たないもの,誤っているものはすべて悪であり,排除すべきものとされています。早晩,プロレタリアの存在そのものの消滅と同時に消えうせるはずです。そのための正しい方法は,それに該当する言葉を無くしてしまうことなのです。なにやら,今の私たちの考えをそのまま推し進めていけば,到達しそうな「理想の未来社会」を暗示してはいませんか?


読者の方々自身に考えていただきたいため,できるだけ多くの画像を入れ,ワタシの感想は最小限にしたいと思っています。前にもお断りしたように,このDVDは現在日本で発売されておらず,リージョンコード上の制限もあるため,ワタシがここで取り込んだ画像は商業目的には使用できません。ここからコピーは可能ですが,読者各自の責任でご使用くださるようお願いします。


では続きをどうぞ。これからはウィンストンの心の暗所と,唯一の希望である女性への愛が描かれますが,それがどのような結末を迎えるか。