コンドル(23) | 映画探偵室

コンドル(23)

ブルックリン橋が見える人気のない河岸でヒギンズとターナーが対決する。
ヒギンズ:「レポートが読みたい」
ターナー:「待て待て,彼を知ってるんだろう?」
ここで観客は先にアトウッドとマックス・フォン・シドーの殺し屋が夜のワシントンで会っていたことを思い出さなければならない。
ヒギンズ:「プロの殺し屋だ。」
ターナー:「カンパニーの仕事を?」
ヒギンズ:「そうだ。契約エージェントだった。何処で会った?」
ターナーは答えないで逆に言う:「知っておきたい。」
ヒギンズ:「私には助けがいるんだ。」
ターナー:「なんだって?誰の為に?誰が雇った?」
ヒギンズ:「知らない。私なら雇わない。」
ターナー:「アイツの名前は何だ?」
ヒギンズ:「ジョベアだ。」
ターナー:「電話帳で見つけたわけではないだろう?」
ヒギンズ:「もちろんだ。コミュニティの中の誰かが雇った。」
ターナー:「コミュニティだって?」
ヒギンズ:「情報部のことだ。」
ターナー:「権力に任せて何でもやるんだな。ふん,コミュニティだって?」
ヒギンズ:「レポートを読みたい。」
ターナー:「本部で行方不明になった。」
ヒギンズ:「誰が読んだ?」
ターナー:「ウイクスの他に?
      教えろ。私は本部も知らないような情報をまとめて報告した。
      だがなぜ俺をつけ狙う?つまり本部の秘密を偶然暴露してしまったのか?
      誰かがウソをついている。どうした,なぜみんな隠す?」
河の対岸を見ながら背を向けているヒギンズが答える:「私は隠さない。私の知らん秘密もある。」
そして振り返ると言った:「本当に知らないんだ。」
ターナー:「ウイクスに訊け」
ヒギンズ:「死んだ。誰かに生命維持装置を外された。」
おどろくターナー。事態の複雑さが分かった彼はヒギンズの背中に向かって真剣に言う:「保護してくれ」
ヒギンズ:「内部に怪しい動きがあるなら,かえって危険だ。」
ターナー:「じゃあ,どうしたらいいんだ?」
ヒギンズ:「気の毒だ。」
ターナー:「気の毒?たったそれだけか?分かった。俺に標的になれと言うんだな?射的場のクマみたいに。」
ヒギンズ:「我々も必死で真相を調べている。」
ターナーはもう取り合わない。「あばよ,今後は俺の方から連絡する」
ここまでで,ヒギンズも首謀者が誰かもう検討がついているのである。今後の展開ではそれを頭に入れておいていただきたい。少なくとも,ヒギンズが直接の敵ではないことが分かった。(のだろうか?,と探偵は疑問を投げかけてから次に続く)。