コンドル(20) | 映画探偵室

コンドル(20)

危機はいったん去ったがキャシーは放心状態だ。ターナーは駆け寄って彼女を抱き上げ,体をゆすった。
「落ち着いて,もう終わった,心配ない。大丈夫か」
キャシーはまだ息が引きつっている。
「しっかりするんだ。落ち着いて,服を着れるか?大丈夫か?急いで。」
キャシーを奥へ押しやるとターナーは倒れている殺し屋のポケットを探る。「819」と刻印された鍵と,電話番号のメモが出てきた。「5大陸貿易社,662-3799,内線1891」
早速受話器を取り上げて電話する。
電話の声:「ステラ・ブティックです」
ターナー:「内線1891番を」
電話の声:「はあ?」
ターナー:「662-3799でしょう?」
電話の声:「はい。あなたは?」
ターナー:「内線1891番は?」
電話の声:「交換台もないわ」
ターナーは即座に気づいて電話を切った。NYではない,ワシントンなのだ。電話案内でワシントンの局番を聞き出すとかけてみる:
男の電話の声:「セクション,6911です」(6+9+1+1=17,つまり第17課である。探偵注)
ターナー:「CIA? ラングレイの?」
男の電話の声:「セクション,6911です」。やっぱりCIA本部だった。
ターナー:「内線1891番を」
男の電話の声:「1891番です」
ターナー:「ウィクスさんを」
男の電話の声:「外出中です。あなたは?」

二人して反撃に立つ準備ができた。車の中でターナーはこれまでの推理をキャシーに説明する。
「わたしのレポートがワシントンで読まれ,私を殺しに課長が来た。」
キャシー:「顔を知ってた?」
ターナー:「いいや」
キャシー:「郵便配達人は?」
ターナー:「いいや。ワシントンの手先だ」
キャシー:「また殺し屋がくるわ」
ターナー:「先手を打つ」

そのCIA本部ではヒギンズが頭を抱えている。作戦部長はヒギンズと一緒に対策を練る。
工作部長:「二重スパイか?まだニューヨークに?」
ヒギンズ:「わかりません」

ブルックリン橋を渡る車の中でターナーが推理を先に進める。
「CIAの知らない情報組織があって,アラブ諸国と通じているのか?」

CIA本部の工作部長:「これ以上人目を引くのはまずい。外部の人間を雇ってでも解決したまえ。」

両者の,そしてあの殺し屋の次の一手は何か(考えてね,続く)