メグレ役は
誰がいいかとファンならばあれこれ想像したくなる。TVシリーズも決して悪くはないが,初代のジャン・ギャバンも悪くはない(ジャン・ギャバンの出たヘッド・ライトの監督であるアンリ・ベルヌイユはシムノンの旧友であるし)。しかし,当探偵室としてはピエール・ロンスダールを推したい。「ジャッカルの日」でジャッカルに対決した腕利き警視で,どこかのほほんとした温かみ があった。仕事が嫌いで家庭が一番,という愛妻家の設定にもなっていたし。ピエール・ロンスダールはこれ以上フランス人らしいフランス人はいないという顔であるが,本当はイギリス育ちのフランス人だ。「日曜日には鼠を殺せ」(主演:グレゴリー・ペック,フランコ政権下の悪代官,もとい秘密警察署長がアンソニー・クイン)でレジスタンス役をやっていた。探偵は一度見た顔は忘れない。