独自(どくじ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

鳥谷敬ニコ
 今日の言葉は、独自(どくじ)です。

 人は誰でも、自分だけの世界をもっているものです。人とは違う何か、独自(どくじ)の世界をもっているものです。ただ、それが何なのか、自分自身では気がつかないことも多いのですが。世の中に出回っているブランド力のある商品。ブランドとは、他では得がたい独自の価値を、顧客に提供し続けることができる力。それがブランドであり、ブランドとして成立する条件だといいます。個人の話に戻すと、自分独自の世界を、明らかにするのは、最近良く言われるセルフ・ブランディングという手法かもしれません。ネット検索で調べてみると、その言葉の解説が多くのサイトでなされています。例えば、ALLABAUTというHP(http://allabout.co.jp/gm/gc/292090/)では、”セルフブランディングとは、要は、自分自身で勝負できるようになろうということです。自分自身の価値を高める努力をする。そして、その結果、自分の名前で勝負できるようになる”とあります。

 さて、独自(どくじ)です。独(どく)とは、相手がない、独り者、老いて子のない者etc.なんだか寂しい意味の言葉ですね。次に、自(じ)ですが、おのれ、自ら、自分の思いのままetc.のような意味があります。独自(どくじ)とは、他と峻別されて、それ自体が持っている固有のもの、そんな意味になるのでしょう。ただ、独自の世界・・といったとき、その言葉の裏側には、他人が入りえない孤独感のようなニュアンスを感じます。

にこにこ♡
 皆さん方の独自の世界とは何だと思いますか。私の場合というか、誰でもが持ちうるのは、人生観や世界観でしょう。長い時間を生きるほどに、人は何故生まれてきたのか?人は何故死んでいくのか?生きているうちに何をすべきなのか?いろいろな事を考えているうちに、自分なりの答えを出すに至るのだと思います。その答えこそ、人それぞれの”人生観”、言葉を変えればある種の独自の世界観になるのではないでしょうか。