心得(こころえ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

あっちゃんあ
 今日の言葉は、心得(こころえ)です。

 危機に際して、企業はどう対応すべきか。「不況克服の心得十か条」から、今の時代に脈々と伝わるものをいくつか拾い上げる。
⇒「責任は我にあり」の自覚を・・業績低下を不況のせいにせず、自らのやり方に当を得ないとことがあると考えるべきである。
⇒再点検して、自らの力を正しくつかむ・・追い込まれると自己評価は厳しくなり、会社も個人も萎縮してしまいがち。誤った評価が破綻を招く。
⇒旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る・・新しい制度や商品を生み出すために、大胆な発想で状況を変えなければならない。現状の延長線上からは、新しいものは生まれない。
 ほかにも・・・・・・・・・・企業が胆に銘ずるべき内容が並ぶ。そして、第10条で松下幸之助氏は「日頃からなすべきことをなしておく」という心得を挙げる。不況克服には普段の取り組みが重要というわけである。(以上、日経朝刊20012.2.28「大機小機」からの抜粋


 さて、心得(こころえ)です。心(こころ)とは、体の中に宿る知識・感情・意志などの精神的な働きのもと、まごころ、思い、情けetc.の意味となります。また、得(え)とは、手に入れる、理解する、悟るetc.の意味があります。心得(こころえ)とは、一言で言えば、ある事柄を悟った結果、自らが身に着けた知識・知恵とか意志。

いえい喰い違い
 時代劇を見ていると、よく、武士が上役からの命に対して”心得ました”等のセリフを言っているのを耳にします。この場合、分かりました、承知しましたという意味なのでしょうが、本来的には、自分が納得した上で、承知すること、それが”心得ました”ということになるのでしょう。自分の納得したことが正しい判断によるのか、間違った判断によるのか、よ~く考えましょう(^-^)/。