散策(さんさく) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

 今日は、散策(さんさく)という言葉です。先ず、散(さん)の字ですが、この字の意味は、ちる、ちらばるの他に、でたらめ、役に立たない、拘束を受けない等です。散策の散(さん)は、拘束を受けない自由な様子で使われているようです。また、策(さく)の字は、たくらみをたてる、策をたてる等の意味を有し、策謀、画策などの熟語があります。散(さん)と策(さく)の文字を組み合わせたとき、拘束を受けない自由な発想で策を練る・・そんな意味合いがイメージされますが、実際の散策(さんさく)の意味は、いわゆる、健康のためにぶらぶら歩く散歩と同義語になります。ただ、散策からは、やはり単なる散歩ではなく、思索に耽りながら歩く、そんなニュアンスが浮かび上がってきます。