さっきテレビで金澤翔子さんの特集を見た。
すごくもやもやしている。
最近翔子さんはすごく注目されていて、
よくメディアで取り上げられている。
確かに彼女の書を見て、すばらしいと私も思った。
書道のことは何にもわからないけど、
すごくエネルギーがあって、迫力のある字だなーと感動した。
でもだんだんわからなくなってきた。
もし翔子さんが普通の人だったら、ここまで注目されたのか・・・
「ダウン症の」書道家だからではないのか。
すばらしい書を書くが人いる。
たまたまダウン症という障害がある人だった。
ではないのか・・・
金澤さん親子のこれまでの軌跡をおおげさな感動作に作り上げて
スタジオのタレント達が感動して涙をこぼす・・・
そんなに特別なことなの??
普通に子育てしてるだけじゃない。
ちょっとたいへんだけど、みんなと同じ事をしているだけだと
私は思ってるんだけど・・・
ある意味、差別じゃないの。
友達に言われたことがある。
「感動した」と。
まだはるが小さい頃に、
障害があることをカミングアウトしたら言われた。
すごく違和感を感じた。
特別なことなんて何もしてないのに・・・
自分の子供を一生懸命育てている・・・
いっしょじゃない。
もちろん合併症なんかでたいへんな人もいる。
だけど、障害があるなしに関係なく
自分の子供に病気があったら
親は頑張って治療するでしょ。
でもはるが生まれる前の自分のことを考えると
しょうがないことなのはわかるけど・・・
今日はすごくひっかかる・・・・
「希望の星になれればいい」
わかる、言いたいことはよくわかる。
「障害があっても誰でも無限の可能性を秘めている」
そんな感じかな。
でも今日の私は超ひねくれてるよ。
才能のない障害者はだめなんですか?
普通じゃだめなんですか?
健常でも障害があっても、
才能があってもなくてもいいんだよね。
何も才能がなくても、元気でいてくれれば
それだけで「希望」です。
私にとっては・・・
なんだろう、うまく言えない。
JDSの毎月発行されている会報には
「剣道頑張ってます」とか
「水泳大会でメダル取りました!」とか
「絵を描くことに熱中してます」とか、
全国の会員の話題が載っている。
「いい話ばかり載っていて、読んでいてつらい。」
という人がけっこういるらしい。
私はそんな風に思ったことはなくて
そういう風に思っている人がいることに驚いた。
私はいつも単純に興味深く読んで、
まだ我が子も小さかった頃は
「ダウン症の人でも、こんなことできるんだー」
なんて希望を持てたりした。
でもだんだんわが子が大きくなってきて
未知数だった事がいろいろわかってきて
「つらい」と思う人の気持ちもなんとなくわかるようになってきた。
ネガティブシンキングはよくない・・・とは思うけど
現実を受け入れることも大事。
はーー、今日はなんかだめだ。
