文書名 経営の多角化のフレームワークについて
文書番号 0080
作成日 2013/09/11
ジャンル 企業経営理論
Ⅰ 説明
企業が多角化する場合のフレームワークについて述べていこう。
まず、企業経営における多角化の位置づけを最もよく表現しているのは、アンゾフの経営戦略マトリックスだ。このように経営戦略としては色々とあるのだが、なぜ企業が多角化戦略を採用するのかその原因について考えていこう。

① チャンスか脅威か
企業が多角化に踏み出すのは、通常、企業の外部環境の変化によりチャンスが生まれた場合又は脅威が発生した場合だ。どちらの場合かをよく見極めることが必要となる。たとえば少子化になってきたので、ランドセル業界は危機を感じシニア層のカバンの分野に進出した。
これは脅威を元にした多角化だと言えよう。その反対に、シニア層の増加と少子化で、豊かなお年寄りが孫のために高額なランドセルを購入するようになってきた。そこで従来シニア向けの高級ブランドメーカーが、高級ランドセル業界に進出した。これはチャンスによる多角化だといえよう。
脅威による多角化は負け戦であることが多い。チャンスを見つけ出すことが重要だ。
② 多角化戦略を採用した場合の影響について
多角化は、企業の収益性や財務構造に大きな影響をもたらす。リスクを減らす方法としては、社内ベンチャーなどやアンテナ店など 地域、商品、人材を限定する方法と、進出分野に関連する他社との連携が考えられる。
③ 多角化の社内的な要因として、攻撃的なものと防御的なものがある。攻撃的なものは自社の技術や経営資源を他分野において活用しようとするものだ。フィルム業界ではコダックがデジカメの発展によりフィルムの需要が減少して倒産したが、富士フィルムはその持っている技術を応用して周辺分野への多角化を成功させたのが強みを活用した例だ。
結論 多角化へのアプローチは、市場の脅威と自社の弱みに立脚するのではなく、市場へのチャンスと自社の強みを活かせるように戦略を構築することが、成功へのアプローチとなる。
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