開発MGからは運営MGの書面が政治家か或は官僚の答弁に見えたみたい。



「こんなの見て誰がやる気起こすんだよ!こんなのやったら売上下がるだろ!何考えてんだよ!まったく…どっかの官僚か政治家じゃあるまいし」



私の気持ちが分かってる。


当然、○○君も怒ったでしょ?って顔で見てる。



『ね、これ見て呆れたんですよ。更に売上下げろって事ですからね。これで続けますなんて言いませんよ。でもね、怒りは込み上げて来なかったんですよ』



彼は何で?って顔してる。


『言葉はすごく乱暴だし、もっと良い言葉があると思うけど一言で言うとコンビニに【飽きた】の。飽きたなんて言うと無責任だけど、今思い付く言葉で一番しっくり来るのがそれだから…』




それを聞いた彼は



「ああ、夢が失くなったんだな…」



そう。
巨大な妄想のような夢じゃなく、生きて行くための夢。
縮小均衡で続けるのはもっと歳を取ってからで良い。
いやがおうでもその時はくる。




彼は続けて
「(本部が)一緒にやろう、(売上を)上げようって言わないと続ける気にならないわな」
と。



そう。
売上がいくらとか確約が欲しい訳ではない。
この仕事は個人だけでは出来ない事もあるし、逆にそのために加盟しているって事もある。
本部がこの加盟店のためにって本気にならなきゃ、加盟店も本部のためにって本気になれない。



本部の立場を超え本音で話しをしてくれた開発MG。


今日も調査の途中だからと忙しい様子。



「一回しか話してないならもっと何回も話をしな。続ける続けないはその後でいいから。自分が納得いく条件が出るかトコトン話しな!話はそれからだよ!」



なんて最後の方で言ってくれたが、今日(26日)で期限なんで、自動更新になっても困るんでMGに電話しますって言ったら苦笑いしていた。



「もっと落ち着いて考えて。良い条件でるか話し合ってから決めなさいよ」

と言って交渉の持って行き方を話してくれた。


「俺がこんなこと(本部のこと)言ったらいけないんだけどな。何かあったらなんでも良いから気軽に電話してきな」



正直、彼が来てくれてホッとしたし、話す事で不安やストレスも吐き出せたような気がした。



冷静になった頭で考えを整理し、帰社しているはずのMGに電話することにした。