蛍光灯交換も佳境に入ったころ、10歳くらいの子を6歳くらいの子がなにやら不自然な会話をしながら入ってきた。
兄風「○○、何買う?あ!あったここや」
弟風「後で20円ちょうだい、今10円・・・」
兄風「わかったって。何にする?でも○○声が大きいぞ!!」
なんか、白々しく『買うことを』アピールしながら兄弟風の子供が入ってきた。
当店は子供客が極端に少なく、来たら浮く。
近所の子は顔が解るから、当然不審な行為はしない。
今日の子は明らかに一見。
見るからに不審。
案の定、上のような会話をしながら、駄菓子コーナーに。
蛍光灯を交換しているそばだったから、まじまじと見てみる。と・・・
フィリックスガムを弟風の子が持ち、どうのこうの白々しい会話。
その間に兄風の子がチュッパチャップスを持つ。
が、
持ったチュッパチャップスが手の平にだんだん隠れていき、その子もゴンドラ(棚)の影に行こうとする。
もちろん、私の見ている前で。
兄風の子は目をそらそうとしてか、弟風の子に
「それだけ買って来いよ、後はそれから買お」
なんて白々しく言う。
弟風がレジを終わらすと、またまた白々しく会話を始め、チュッパチャップスをポケットに入れようとした。
私「おい!!!それどうするんや!!!買うんか!!!??」
兄風の子は渋々と言った顔でこっちの話を無視したまま売り場へ。
じーーーっと見ていると、やっと戻した。
弟風の子は命じられていたのかまだ、演技風な会話をつずけている。
「行こ」
そう兄風の子が言って、出て行った。
そして午後。
蛍光灯交換が終わり発注をしていて、1本足りなかった蛍光灯が昼光色だったか昼白色だったか確認しに売り場に行くと・・・
私の顔を見て、コミック売り場に戻る少年。
変だな?
と、思い事務所に戻ってモニターでチェックする。
しばらくするとまた動き出す。
それに合わせて売り場に出る。
すると、またコミック売り場に戻る。
コミック売り場でも棚の方を見ず、売り場の方を見ている。
何回かそれを繰り返した。
嫁ともあの子おかしいと話をし、以前来ていたか話をしてみた。
近所の子か?H本読んでて注意した子か?
二人とも見たことあるけど思い出せなかった。
何度かコミック売り場と他の売り場の往復をしたあと。。。
袋に素早くコミックを入れ、もう1冊もって死角の方に行った。
バッチリ、モニターで確認した!!
録画もOK!!
入れきったの確認し売り場に出る。
入り口から出たら、万引きで警察に突き出してやろうと思ったら・・・
察知したのか、手に持っていたコミックを戻し、私の見ている前でバックからコミックをもう1冊出し戻した。
私「おい!!いまバックにコミック入れたよな!!」
少年「はい・・・」
私「何したか解ってるよな!!」
少年「はい・・・」
私「盗ろうとしたよな」
少年「はい・・・」
私「他に無いかバック見せてみ」
見るとバックの中は空っぽだった。
少年はビビるでもなく、泣くでもなく、言い訳するでもなく、ただただハイとしか言わない。
私「ホントはもって出たら警察に突き出そうと思ってたんだぞ。いまちゃんと謝れば言わんし」
少年「(小さい声で)スンマセン」
私「聞こえん!!!!はっきりちゃんと謝れ。ちゃんと謝れんなら名前と学校名聞くし、親に言うぞ!!!」
と、脅かしたら、
少年「(少し大きな声で)スミマセンでした」
私「まだ聞こえん!!!」
少年「スミマセンでした!」
私「よし!ちゃんと悪いことしたって思って反省するなら帰してやる」
少年「すみません」
私「ちゃんと頭下げんかい!!」
少年は頭を下げてもう一回詫びた。
今後は出入り禁止だから来ただけで警察に突き出すからなって警察に言わない代わりのペナルティを与えておいた。
コレで懲りたろうと思い帰そうとすると、少年は帰り際はじめて自分から謝った。
コレで彼はちょっとは悪いことをしたなと思っただろう。
未遂で終わった(終わらせた)ことを生かして欲しい。