それで良い。

(これは大好きな44MAGNUMの歌詞)


そんなフリーターを満喫し、車を乗り回し遊び回っていた。



まわりも同じフリーターや学生。


仲間同士で生活水準の差が「当初は」なかった。





特別な贅沢はしなかったし、ただただ仲間でわいわい騒ぐのが楽しかった。




その年の冬・・・


一人また一人と正社員として就職し始めていくと、周りとの格差が生まれ始めた。


固定的な収入。

ボーナスと言う臨時収入。


羨ましく思えてきた。



どうしよ?

断ったしなぁ・・・




それに掛け持ち先のラーメン屋さんにも悪いしなぁ。



楽しんで遊びまくっていたのが一転、当時としては深い深い悩みだった。






考えに考えて、

社員として雇ってもらえるか店長に聞いてみることにした。

「以前言ってた正社員の件、今どうでしょうかね?」

「あぁオーナーに聞いてみるよ」





しばらくし、面談してもらえることに。


ラーメン屋のマスターに事情を説明すると、

「おまえの選んだことだから頑張ってやりな。うちではこれ以上はしてやれないからな」


いえいえ・・・

充分してもらいましたよ。

それに最後に「快く送り出す」というこれ以上ない対応をしてもらいましたから。



面談はスムースにいき、社員登用される。



後日談だが、採用のとき私を調べたらしい。

最終学歴は中学と言うこともあり中学校へ調査に。

オーナー、私の学生時代のこと聞いて

唖然とした、と言っていた。



とりあえず、安定した収入を得れる仕事に就けて満足。

低学歴にしては良い流れに乗ったな。

そう思っていた・・・