はぁっ???





「マスターが」

※マスターとはリストラ兄さんのあだ名。以前、自らがサブ店長みたいとかお客様からマスターと呼ばれていたことからついた。





『いよいよバイトと本業じゃキツクなったか?』



「ううん。就職したけど辞めたいって」


『やっぱり。収入のことだろ?』


「ボーナスはあたらないし、お盆休みも分からないから試用期間の内に辞めようかなって」


『新車も買っちゃうしな。こっちが誘った時に社員になってれば良かったのに。まぁここでも一生平社員かリストラだろうけど」


「今となったらいらないね。そうそう、うちの社員にボーナス出たこと言ったら凹んでた」





さすがは30にしてリストラされるだけのことはある。


また、数ヶ月すると

「バイトいっぱい入れてください。新しく仕事探すんでみつかるまで」

と言ってくるだろう。


それとも

「社員にして下さい」

とでも言ってくるか?





わたし達にまで断られたらどうするつもりだろう。






私自身、30も半ばになって今までの行動や昨日の、数秒前の行動に満足できなくなってきている。

あと残された時間がどれだけあるか?

一瞬かも知れないし、90・100歳まで生きるかも知れない。


しかし、若い頃は


『明日やればいい。そのうちどうにかる』

と言う余裕があった。日々やったぞ!!って言う満足感があった。


歳を重ねた今は


『今日出来ないことは明日も出来ない・・・一生できない』

と言う気分になる。


若い頃の満足感をいま振り返れば、稚拙な知識しかなかったし行動全てに満足は出来ないが、若いだけの体力を使った行動力があった。


行動力を支える体力と歳を重ねた分の知識・・・

これはバランスの取れないものなんだろう。





とりあえず普通に生きてる私でも日々、これで良いのかと悩んでいる。


リストラされたマスターは給与云々言う前に、自分が出来ているのか考えたほうが良いと思う。

このままだと、次の仕事を探しても同じことを繰り返すだけ。