年の瀬が迫っております。
今年の漢字は「安」に決まったようですね。書道部顧問を務める私にとって、今年の漢字は一大関心事です。「不安」ではなく、「安全」「安心」そして「安村」の「安」ですね。
私の今年の漢字は、「別」です。「人生に別れはつきもの」とはいえ、どうも今年はお世話になった人との別れが多く、その人数は片手ですら数えられなかったような気がします。
私の勤務校では期末考査が終わり、生徒はもちろん、私も冬休み気分です。
受け持つ生徒は高2で、受験生になる準備を整える時期です。
ただ、この時期は考査が終わってモチベーションも下がっているので、無理やり勉強させてもダメなのは百も承知。そのため、教員がネタを考えるのに苦労します。特に、芸人を目指して挫折した私(ただ、5年ぶりに復活したM‐1を見て、昔の夢を思い出しました)。
そんな私は、担当教科から離れて、クイズをやっております。といっても、食いつくのは一部だけですが。それも、勉強に食いつきそうにない生徒たちです。「クイズでは活躍できそう」と思うんですね。使う脳の領域の違いですね。
私は1990年代、幼少期に、クイズを見て育ちました。
金曜日に小学校で「おい、昨日の『ポケモン』見たか?」と問われて、「見てない。『マジカル頭脳パワー』見てた」と答えていた時期がありました。「『ポケモン』見ないなんて、人生損してるぜ」と言われながら、「木曜日はマジカル」という信念を頑なに守りました(「人生損してる」は、私の嫌いな言葉上位に入ります。生徒が言ってきたら説教します。「お前のものさしで他人の人生の幸福度を測定するな! 人生の幸福度なんて、自分がどれだけ満足に生きられたかで決まるんだ(ただし、犯罪に手を染めてはならない)」と)。
青春時代には、土曜日の夜に『脳内エステ IQサプリ』を見てました。
そのため、脳がクイズ向きになってしまいました。それも、インテリが活躍しそうなクイズではなくて、「ひらめき」や「とんち」を要するようなクイズです。
さて、そんな私から、皆さんにクイズです。
このクイズを生徒に出したところ、うなりながら考え、10分経ってようやく正解が出ました。
そのため、私の十八番とも言うべきクイズです。
あるところに、10人家族がいます。
その家族は、我々がいつも目にしています。
家族構成は、次の通りです。
高祖父
曾祖母
祖母
父
長男
次男
三男
四男
五男
六男
では、ヒントを頼りに、何のことを言っているのか、説破せよ!
(1) なんと、兄弟の中で最年少は六男ではなく、長男です。さらに、長男よりも祖母のほうが若いです。
(2) 祖母は、生まれてすぐに行方不明になりました。
(3) 10年ほど前、新しい父親を迎えました。また、曾祖母ですが、この新しい父親と同時に迎えられました。しかし、曾祖母の前は「曾祖父」だったのです!
(4) 外見的特徴を調べますと、子どもたち以外はみんな、透けた下着を着用してます。また、子どもたちに関してですが、目があるのは三男と五男だけです。さらに、父親はひげが似合うと評判です。
(5) 力は、上のほうが強いです。ただし、下の者の力が集結すれば、やがて高祖父をもしのぐ力が生まれます。
(6) 兄弟の中で最も重要なのは、力が最弱な六男だそうです。特に、平成に入った直後にあるお偉いさんの一言で、六男の需要が上がりました。
(7) 六男の需要ですが、20世紀末に再び下降します。ところが、昨年になって再び上昇しました。
(8) ある場所では、次男の需要が最も高いそうです。しかし、その次男に、金魚の糞のように五男がついてきます。最近では、末っ子も複数名ついてくるようになりました。
(9) 人間は特に遠出する場合、この家族を持って出かけます。ただし、末っ子とはぐれてもなんとも思いませんが、はぐれた相手が年長であればあるほどますます動揺し、特に親以上の者とはぐれたら顔が真っ青になります。
(10) まもなく、この家族、特に親以上の者が遠くの親族のもとへ旅立つ時期を迎えます。
(11) とにかくこの家族の力は強いので、時と場合によっては使わないと警察が関与してきます。ただし、不正な手段で使われても警察が来ます。ところが、ある境界線を越えると、この家族の力がまったく発揮されなくなります。代わりに、この家族の親戚が、彼らと同じ力で動いています。
(12) 人間はこの家族の人員を数えるのに、ある図形を表す単語を使っていますね。ただ、この単語も、やはり一定の境界線を越えると通じなくなりますね。
ヒントは以上です。正解は、以下をドラッグしてください。
正解: お金
解説:
高祖父・・・一万円札(福沢諭吉)
曾祖母・・・五千円札(樋口一葉)
→2004年に「曾祖父」の新渡戸稲造から代替わりしました。
祖母・・・二千円札(紫式部)
→すでに「長男」が誕生していた2000年に誕生しましたが、最近見かけないので「行方不明」です。
父・・・千円札(野口英世)
→2004年に夏目漱石の跡を継ぎました。「透けた下着」とは、紙幣の「透かし」ですね。そして、この父親を含め大人たちが、「お年玉」として人間の子どもたちの手に渡ります。
長男・・・五百円玉
→昔は紙幣だったので、小銭としては最新、つまり「最年少」ですね。
次男・・・百円玉
→彼の需要が高い場所とは、「100円ショップ」でした。
三男・・・五十円玉
→目、すなわち穴があります。
四男・・・十円玉
五男・・・五円玉
→目、すなわち穴があります。消費税が5%だった頃、100円ショップでよく支払いましたね。
六男・・・一円玉
→最も単位が小さいので、その分需要が高いですね。「平成に入った直後のあるお偉いさん」とは、故・竹下登氏ですね。消費税を導入した当初は「次男」1人に「六男」3人がついてきましたが、今は8%なので、「次男」1人と「五男」1人と「六男」3人が100円ショップで用を済ませます。
さて、皆さんはどのタイミングで説破したでしょうか。
まもなく冬休み、あとひと踏ん張りですね。