デザインの力、卵の白身と黄身を分けるスプーン | 知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

仕組みやモノのアイデア権利化コンサルタント・弁理士 遠藤 和光

令和3年度のデザインパテントコンテストで

大同大学情報学部3年(応募時)の遠山千聖(ちさと)さんが

卵黄と卵白を分けるスプーン

日本弁理士会会長賞を受賞しました!

 

(出典:日本弁理士会ホームページ)

 

 

 

意匠登録されていますので、

意匠公報の記載内容を紹介します。

 

【登録番号】意匠登録第1724071号
【登録日】令和4年8月29日(2022.8.29)
【意匠に係る物品】スプーン
【意匠権者】遠山 千聖

 

意匠出願は基本的には

6方向から見た図面を提出します。

意匠の理解を助けるために参考図

提出してもよいことになっています。

以下は、その参考図です。

 

【参考平面図】

 

 

【皿部分を表す参考拡大図】

 

 

【使用状態を表す参考図】

 

 

意匠に係る物品の説明は、通常は記載しませんが

必要に応じて記載することができます。

新しい機能を有する場合には、

意匠のデザイン性に影響しますので、以下に示すように

意匠に係る物品の説明

を記載しておいた方がいいですね!

 

 

 

意匠に係る物品の説明

本物品は、卵の白身と黄身を分けることができるスプーンであり、

主にお菓子作りなどで卵白と卵黄を別々の用途で調理する際に使用するものである。

スプーンの皿部分に卵を落とす、または器に落とした状態の卵をすくうことで、

スプーンの皿部分に空いた隙間から白身だけが零れ落ち

スプーン上に黄身だけが残る仕組みである(使用状態を表す参考図参照)。

また、スプーンの形をしているため、そのままかき混ぜることもできる。

スプーンの皿部分を螺旋状にしたところがデザインのポイントであり、

スプーンに対して水平方向から見ると縦の螺旋が美しい造形となっている。

機能性だけではなく、見た目にも優れた工夫が施されたスプーンである。

 

 

 

 

タマゴの白身と黄身を分けることができるなんて

素晴らしいアイデアですね!

 

 

 

 

このような形状に関するアイデアは、

特許実用新案でも登録可能でますが、

意匠でも登録可能です。

 

 

 

 

意匠は類似しているものが多く存在すると

僅かの違いでも意匠登録できます。

その意匠登録例を紹介します。

 

【意匠登録番号】意匠登録第1724911号

【意匠に係る物品】飲食用スプーンフォーク

【意匠権者】さんしょう株式会社

 

 

 

 

 

スプーンの部分が短めになっている点が

デザインの特徴になっていると思います。

 

あれ?これが意匠登録されるの?

類似しているもんのが売られているのでは?

と疑問を持ったかもしれませんね。

 

持ち手が樹脂製でその他の部分が金属製のものなら

類似するものがあると思いますが、

全体が同一素材から形成されたもので、

スプーンの部分が短めのものや、

類似する全体的なデザインのもの

が存在していなかったために

意匠登録されたものと思います。

 

このように類似しているものが多く存在していると

僅かな違いでも意匠登録される場合があります。

皆さんもチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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