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年頭所感「播磨時報2013年1月1日」掲載

「年頭に思う」

 新年おめでとうございます。皆様の本年が輝かしいものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 昨年心に響いた本に「選択の科学」(シーナ・アイエンガー著、盲目のインド人女性、社会学者・哲学者・コロンビア大学教授)があります。

 我々の生きるということ、これは全て選択の連続であり集積である。そして究極、選択は人生であり、かつ芸術であるという。心の作用として考えてみよう。これは人生に対する自己決定権への渇望なのである。わたしたちはどんな悲惨な状況にあっても、自分の人生を、自分の力で選択でき、コントロール出来るとみなしたいのだ。これは自分たちの手に選択権があるという思想であり、アメリカではこれがいわゆるアメリカンドリームの灯となっているし、独立宣言にいう「生命、自由、そして幸福追求に対する侵すべからざる権利」となっている。そしてこれは戦後の日本国憲法にも盛り込まれている。

 以上は、彼女の説明するところであるが、我々の日々生きることが選択であるという、全く新しい角度から切り込んで、そこに正に主体性と創造性を強く見出すのである。

 私達の人生がそうであるように、政治は選挙という名前が示すように正に選択から始まり、政策の決定、実践のプロセス等々選択そのものの連続です。そして生きることにおいてもそうであるように、政治の世界にあってもその背景に哲学というものが存在しなくては、正しい選択は出来ません。昨年末の選挙に見られたように、多数の党が一夜漬のように出来上がり、離合集散を繰り返しているようでは、徒党はできても真の政党たりえません。憲政の神様と言われた尾崎行雄が「日本には徒党はあるが政党は無い」と嘆いたようになってはいないでしょうか。

 私達は歴史、哲学、思想というものに学び敬意を払い、その上で正しい選択をすることで、己の人生をそして社会を切り拓いてゆこうではありませんか。

参議院議員・弁護士 丸山和也

年頭にあたり 参議院議員・弁護士 丸山和也

新しい年、皆様にはいかがお迎えになりましたでしょうか。
素晴らしき一年となりますことを祈っております。

①さて新年を迎えるに当り、昨年一年の垢を落とし来る年に向け鋭気を養うため、12月30日、千葉県安房鴨川の海で約30名の仲間と、波高き冬の海で雄叫びを挙げながら遊泳してまいりました。

20歳位の者から私の年代まで女性数名を含む一団が2~3mの波をものともせず約30~40分間、波に挑み、自らを試し、かつ楽しむことができました。

このような身近に存在する挑戦を通し今年一年も心身ともに鍛錬してゆきたいと思っております。(写真は遊泳後の一団。尚、寒中水泳は日本各地で随時行っております。)

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②安倍新政権の展望
 
年末に新政権が誕生しました。3年3ヶ月の民主党政権の崩壊の後を継ぐ船出ではあり、期待は大きいものの課題は決して容易なものではありません。私は主に①外交・防衛の問題②経済再生の問題‥の2つが課題となると考えています。

外交防衛は中国・韓国・北朝鮮との関係が急務です。軍事大国化する中国、突出して挑発行為を繰り返す北朝鮮、反日運動を一種の国策とする韓国等、正に近隣諸国との関係は一番難しいところですが、事なかれ主義に堕することなく、毅然とした強い気迫と対応を示すことが最も大切だと思います。この意味で火種となっている尖閣・竹島問題に関しても安倍首相には、選挙前に唱えていたように、尖閣への公務員の常駐、竹島の日の公式行事の遂行を時期を見て断行してほしいと考えています。自らの領土(と主張する以上)を守ることに躊躇している様では国の独立は維持できず、国民の期待も離れてゆくからです。
 
次は憲法改正の問題です。これは外交防衛を論ずるうえで避けて通れない根幹のテーマです。改正すべき条項は多岐にわたりますが、外交防衛に関しては何といっても第9条の改正が必要となります。自国を守る軍を持たない国は世界中で殆んどありません。また国を守る軍事力を国防軍と称するのも、いわば当たり前の常識でもあります。もちろん自衛軍でも悪いわけではなく大事なのは呼称より中味の位置付けです。自らの国や国民は自らの力で守るという大原則を掲げることが最初に大事なことではないでしょうか。他国の軍事力や外国の抽象的な平和を愛する正義(「諸国民の公正と信義」憲法前文)に依存するだけでは決して現実の防衛は成立しないことは明白であります。国民の賢明なる判断が望まれるところです。
 
経済の再生は国民が一番身近に感じる課題です。経済的に強い力が失われてしまったら、外交・防衛にも影響しますからその意味からも、もっとも基本的な課題だと思われます。新政権はデフレからの脱却を掲げ、そのために日銀とも協調しながら2%程度のインフレ目標の設定、10兆円規模の補正予算の編成、国土強靭化に必要な公共事業の実施等々を通じ、金融緩和の下で強い経済を再生しようとしています。失われた20年といわれる停滞した経済状況から何としても脱却したいという強い願望の現れですが、少子高齢化の我国で、かつ製造業の海外シフトが進行するなかで需要を喚起して経済を活性化させることは、並大抵のことでは実現しないもので決して成功を楽観できませんが、この超難題にも新政権はあらゆる角度から果敢に挑戦して少しでも前進し成果を上げてほしいものです。

③自分たちの生き方

いつの時代も、いくつになろうと、我々の究極のテーマは、己はいかに生くべきかということではないでしょうか。
 
若者は若者なりの夢・野望を抱き、シニア世代は自分の人生の仕上げ期に入り、これをどうするかにそれまでの経験を踏まえ工夫するでしょう。かくいう私も、中々人生は思い通りにはゆかないものだということを痛切に感じながらも、天が許す限りの残る人生をいかに切り拓いてゆくか日々考え実践してゆかねばいけないと思っています。生きるということは即ち挑戦ですから。自分らしい挑戦をして、自分を実現すること。これは各人平等に与えられた人生という場におけるチャンスでありこの挑戦こそ芸術でもあると思っています。それぞれ個性ある芸術作品を創ろうではないですか。
 
どうか皆様によい年でありますように!

P/S 今年は参議院選挙の年。この夏には、私も全国を駆けめぐることになりそうです。皆様とお目にかかるのを楽しみにしております。

参議院議員・弁護士 丸山和也
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