来月掲載される論文に肥満の方は卵胞の形成などに悪い影響を及ぼすことを示している論文がありましたので簡単に紹介します。
体脂肪率35%以上を肥満群21名、35%未満を肥満でない群21名として比較検討しています。
AMH の値は肥満無しと肥満とを比較し差が出ていました(4.40±3.01 vs 5.94±2.49ng/ml; P値0.023)
詳細は省きますがその他にも肥満の方は黄体機能が悪い、育つ卵胞が少ない、小さく排卵するなど肥満により卵胞の発育及び黄体の機能が阻害されていると指摘されています。
世界的に不妊の方及び肥満の方が増えておりこの論文ではそのような背景を元に関連性を指摘しています。やはり妊娠を希望する場合肥満を避ける方が好ましいと言えます。
Human Reproduction, pp. 1–12, 2023
Obesity is associated with alterations in antral follicle dynamics in eumenorrheic women
なおこちらに多数のエビデンスを載せております。
次回のオンラインセミナーはこの辺りを深掘りして詳しく説明します。