非侵襲的着床前検査(non-invasive PGT: niPGT) | 両角 和人のブログ

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非侵襲的着床前検査(non-invasive PGT: niPGT)に関して述べられている論文がありました。

この論文ではniPGTに対して賛成、反対の立場で複数の専門家が議論しています。

この論文はかなり難解なので詳細は省きますが両者がそれぞれの良い点悪い点を議論しています。

 

PGT-Aは胚盤胞に針を刺して細胞をバイオプシーするため侵襲的な方法です。それにより胚盤胞の状態が悪くなりせっかく正常な胚でもダメージを受ける恐れがあります。そのため最終的に成績が下がるなどの懸念があります。

しかしこの非侵襲的着床前検査(non-invasive PGT: niPGT)は胚盤胞を培養している培養液を用いて診断を行うため胚盤胞は無傷です。

DNAは細胞の核に存在していますが、僅かなDNAが細胞外に漏れ出ていることがわかっており、この細胞の外にあるDNAを、cell-free DNAといいいます。

 

niPGTは細胞外に出たセルフリーDNAを用いることにより侵襲を加えずに検査を行えます。

ここまで聞くと良さそうに思いますがniPGTには問題があります。

まず漏れ出る量が微量のため結果が正しくなく出ることが挙げられます。

また母体のDNAが混入し結果を正しく反映しないこともあります。

また方法が厳密に確立されていないためどの様にすれば最も正しい結果が出せるかわかっていません。

先日藤田医科大の研究開発の方から最新の情報を提供頂きました。非常に詳しく説明いただき今後の見通しができたと思いました。