3回連続して正常胚を移植すると93%生まれる | 両角 和人のブログ

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正常胚を移植して妊娠出産する可能性は6割と考えて良いのかと思います。

もし初回で失敗した場合辛い思いをすると思いますが、その後何回移植すると生まれるのか具体的なデータを知りたいところです。

今年の1月の論文に具体的な数字が出ていたので以下に紹介します。

 

患者さんの平均年齢は35.4歳です。

着床前診断をして正常となった胚を移植しています。

1回目、2回目、3回目の出産率はそれぞれ 64.8%, 54.4%, 54.1%で

3回目までの累積の出産率は92.6%でした。

 

 

この下のグラフは流産率を示しています。

流産率は1回目(7.2%), 2回目 (8.8%), 3回目 (12.7%) 

 

結論

今回の結果から正常胚を3回移植しても生まれない可能性は7%です。

 

この結果から言えることとして

着床前診断をして正常胚を移植すると6割程度妊娠出産することがわかっています。そしてこの結果から2回目、3回目と繰り返すと3回目までにはほとんどの方が出産まで至ることがわかります。この結果はとても参考になるデータであり、患者さんとしては勇気が持てる結果なのだと思います。

 

Fertility and Sterility® Vol. 115, No. 1, January 2021 

Rate of true recurrent implantation failure is low: results of three successive frozen euploid single embryo transfers