付加的な治療はどの位行われているのか? | 両角 和人のブログ

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付加的な治療はどのくらい行われているのか?
患者さんはどの様にしてそれらの治療を受け入れているのか、受け入れた結果どの様に思っているのか、に関する論文が今月号のHuman Reproductionに掲載されていました。
タイトルにもあるadd on(アドオン)とは付加的な治療方法で、標準とまではいかないもののこれを行うと良いという医師が多くいます。
近年このアドオンに関して何回も論文に出てきています。
この論文では以下のものがそれらに当てはまると述べています。82%の患者さんが何らかの付加的な治療を併用しています。
 
これらの付加的な治療を受けてどの様に感じたかを調べています。
お子さんを授かった方と授からなかった方では受け止め方が異なることがわかります。
これらのアドオンの中には効果が立証されているものも多くあります。ただそうではないものもあります。漫然と使用していることや、エビデンスがないにも関わらず使用している事が問題になっています。中にはエビデンスを作るために臨床研究として使用しているケースもあります。
医師は患者さんに付加的な治療を提案する場合にはエビデンスに基づいているのか、有用性は高いのかなどを説明することが求められているのだと言えます。
現在保険診療に向けて生殖医学会がガイドラインを作成しており厚労省はその結果をもとに保険に適応するかを判断しているとのことです。エビデンスが低い治療法(アドオンのいくつか)は保険が通らないということになります。
学会のガイドラインの原案はこちらにあります。
Human Reproduction, Vol.36, No.7, pp. 1854–1861, 2021
How common is add-on use and how do patients decide whether to use them? A national survey of IVF patients