子宮内膜の生検は痛みを伴うが、痛みを和らげるためには | 両角 和人のブログ

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慢性子宮内膜炎の診断のためにCD138を調べたり、ERAの検査の為に内膜の生検を行う事が有りますが、これらはかなりの痛みを伴います。
痛いのは我慢して下さい、その様に言うケースが多い訳ですが、痛みを少しでも和らげられないかを調べている論文が有りましたので紹介します。

このグラフは子宮内膜を取る際に使用する麻酔の方法により痛みの軽減を図ることが出来るかをみています。一番上のリドカイン注射とリドカインスプレーの併用が最も効果があります。リドカインスプレーのみでもかなり効果がある事が分かります。内服薬としては非ステロイド系の抗炎症薬であるナブロキセンが有効となっています。


結論として子宮内膜の生検を行うにはリドカイン注射およびリドカインスプレーの併用、またはリドカインスプレーのみでも効果があり、内服薬としてはナブロキセンナトリウム(ナイキサン錠)が有効である事になります。

Fertil Steril 2019 July;112(1):140-148

Medications for pain relief in outpatient endometrial sampling or biopsy: a systematic review and network meta-analysis