Dual stimulation | 両角 和人のブログ

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通常の生理中からの刺激よりも黄体期から刺激をしても良い胚が出来ると言う論文です。これはとても大切な論文であり、今後の刺激の傾向に影響を与える可能性が高い論文です。


以下の通り188名にDuo Stimをしています。
127名の卵胞期の刺激、145名の黄体期からの刺激を検討しています。


この論文では通常の卵胞期の刺激と、高温期である黄体期からの刺激を比較して出来た胚盤胞の染色体をPGT-Aにより確認しています。

FPSとは通常の卵胞期の刺激
LPSとは黄体期からの刺激

           FPS           LPS
採卵数  3.6個  vs. 4.3個  有意差あり
受精卵数 2.6個  vs  3.2個  有意差あり
受精率 68.2% vs 70.0%
胚盤胞数 1.2個 vs. 1.6個  有意差あり
正倍数性胚盤胞数 0.5個  vs. 0.7個
卵子あたりの正倍数性胚盤胞率 13.6% vs 16.3%


つまり黄体期からの刺激の方が染色体正常の数が多くなる事が示されています。とても重要な結果であると言えます。

Luteal phase anovulatory follicles result in the production of competent oocytes: intra-patient paired case-control study comparing follicular versus luteal phase stimulations in the same ovarian cycle 

Human Reproduction, Volume 33, Issue 8, August 2018, Pages 1442–1448, ht