土曜日だけで移植を行う事は可能 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

仕事が忙しくてかかり遅い時間まで仕事のため、基本的には平日はほぼ来院できません。

土曜日だけで移植を行う事は可能でしょうか?

 

このようなご質問がありましたのでお答えします。

 

この場合、休みである土曜日をメインとして受診できるように計画することがお勧めであり可能です。

具体的にはピルを用いて生理の開始日を金曜日に調整して、翌日の土曜日を生理の2日目として土曜日を受診日とすることが可能です。

ここからホルモン補充(エストラーナ)を開始して翌週の土曜日に生理9日目で採血とエコーを行い移植日をさらに翌週の土曜日に決めます。

妊娠判定日はよく翌週の土曜日とします。

この場合、基本的に完全に土曜日のみの診療で移植、判定日、胎嚢確認、心拍確認、卒業まで計画することが可能となります。

 

具体的には以下のようになります。全て土曜日とします。

7/13(day2) 生理中の診察:ホルモン採血、エコー

720(day9) 移植日決定:ホルモン採血、エコー

7/27(day16) 移植日

8/3 (3w5d)  判定日

8/10(4w5d) hCGの上昇確認

8/17(5w5d)  胎嚢確認

8/24(6w5d)  心拍確認

8/31(7w5d)  卒業

 

ただこれはあくまで計算での話であり、検査結果(内膜の厚さ)や反応(ホルモン値)によりさらに受診の回数が増えることもあります。いずれにしてもホルモン補充であれば土曜日の移植は可能になります。

 

また自然周期と異なりホルモン補充はコストがかかる事、ホルモン剤の副作用がある事が検討すべき事にはなり、仕事を優先するか、この辺りを優先するか、どこを優先するかになります。

 

宜しければ過去の記事も参考にしてください。

 

仕事をあまり休まずにするには

 

仕事をしており通院回数が不安です