両角 和人のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の不妊治療の話題や情報を、文献を元に提供します。
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「採卵を希望していますが、どのような場合に適しているでしょうか?」


この様なご質問がありましたのでお答えします。

この答えは年齢や過去の採卵結果、AMH値、ホルモン値、AFにより人それぞれです。

ある人にとっては好ましくても、他の人にとってはさらに良い時期がある事もあります。

そのためケースバイケースになりますが、一般的には下記のようなお答えになるかと思います。

以下は以前一度記事にしたものです。



「今月は絶対に採卵をしよう」と決めている方もいると思います。

しかし生理中の診察、検査の結果で以下の場合は採卵を次回に延期した方が良い事もあります。


①生理中の採血でホルモンバランスが崩れている場合

FSHが12以上の場合には質の良い卵が採れない事が多いです。そのためFSHが高い周期には卵巣刺激は行わない方が良いと言えます。

またE2が80~100以上と高い場合も採卵がキャンセルになる事が多く同様の事が言えます。

この様にホルモンバランスが崩れている場合は一旦お休みをした方が賢明です。

FSHは毎月変動するため調子が良い時に採卵すべきと言えます。


②前胞状卵胞が少ない場合

生理中にエコーと行うとその周期に育つであろう小さい卵胞(前胞状卵胞)が見えます。大体卵巣刺激を行うとそこで見えた数だけ育ってきます。つまり生理中に小さい卵胞があまり見えない周期にいくら卵巣刺激をしても卵は育たない事になります。

その場合その周期は採卵を見送る事が正しい判断になります。

どうしてこういう事が起こるかと言うと、原因ははっきりしませんが、前周期の排卵の状態や、前周期に使用した薬の影響が出ている事もあります。


③遺残卵胞が見られる場合

1㎝以上の遺残卵胞が見られる場合は卵巣刺激をしない方が良いと言えます。なぜならこの遺残卵胞が正常の卵胞の発育を邪魔する恐れがあるからです。


④前胞状卵胞にばらつきがある時

卵巣刺激により前胞状卵胞は「よーいドン」と言う感じで一斉に育ち始めます。もし一つでも大きい前胞状卵胞があるとその卵胞だけ先に大きくなってしまいます。原則として最大卵胞が20mmに近くなった段階で採卵のタイミングは決まります。

そうすると他の卵胞がまだ小さいうちに採卵をしなくてはいけなくなります。つまり採れる卵の数が少なくなってしまいます。これは明らかに損になります。


以上採卵を行うにはベストの時期があります。

卵巣刺激~採卵の一連の流れは、痛みを伴い、ストレスフルであり、高額な治療なので「ここぞ!」と言う時期に行うべきと言えます。




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