台風は何処へ。 | 木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

ほぼ三つの呼び名が存在しますが、ほぼ同一人物かと思います。

昨日は(註:このエントリは一昨日に書いてたものです)、あと30分警報解除が早ければ、某大学での演奏が執り行われた筈でしたが残念。
出動の道のりを引き返した木村でした。


ところで、台風の進路から何からの、予想・予報の詳細さを見るにつけ、何で放射性物質の飛散予想はしないのか。
今や、それが出来る(た)ことは、誰の目にも明らかだし、SPEEDIのデータ隠してたとかバレちゃってるのにね。
今拡散予想を見るとすると、ドイツの気象庁が発表してるものになるようです。

これをぱっとみると、びっくりしますが、注釈によると

放出源の濃度が明らかでないため、この予想図には空気中にある放射性粒子の実際の密度が反映されているとは限りません。発電所からの仮想上の放出が天候条件によってどのように分布し希釈化されていくのかのみが表現されています。

とのことで、希釈されながら広がっていく模様、であって、実測値ではないわけです。


3/15日に猛烈な量が漏れて飛び散ってしまったので、今はその100万分の一の量が漏れていると。

数日前に、原発事故の収束のための工程表通りに進んでいるとか、いう報道がありましたが、
それよりも必要なのは、近隣或いは風下の住民の被曝を減らすこと、それから、除染しまくること、これに尽きると思うのですが、優先順序が色んなところで間違っているような気がします。
この辺については武田邦彦氏のブログがとても分かりやすいので、リンクします。
→~工程表の騒動に思う


そして、今や、汚染された汚泥の堆肥化、汚染された瓦礫の他の地域での処理、食品の安全、どんどん問題が広がってきています。

20ミリシーベルト/年問題にしても、「1ミリ/年を目指す」との声明の後、国の主導で、具体的に何が為されたのか、寡聞にして知りません。
個人で接することが出来る情報は限られているので、ご存じの方は教えて下さい。

牛の問題だって、牛だけのはずもないわけで。


全てのことが、事故後の情報隠しと、それに呼応するような対応から始まっていると思うのですが、中でも諸悪の根源は、「暫定」基準値にあると思います。

これによって、本当の安全の境界線がボカされてしまった。
故に、安心もどこかへ。

何のために?

既得権益、すなわち利権を守るため、と、膨大な補償を回避するため、でしょう。

でもそれは置いといて、福島県にも安全な食品はある、と僕は思っています。

例えば…、
ふくしま希望市場
$木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。



ここでは、独自に基準値を設けて計測→クリアしたものだけ販売しています。

現在の日本の暫定基準値は500ベクレル/㎏
   アメリカでは   100ベクレル/㎏
   福島希望市場    50ベクレル/㎏

(因みに、よく引用している武田氏によれば10ベクレル/キロでしたが、最近は変わってきてるみたい。
だって、福島に住んでて一年1ミリに抑えるのは無理だもの)
どう乗り切るか。毎日迷っているお母さんたちへ。
同:追加版

そして、こちらで取り扱ってきた野菜は、今までのところ不検出(検出下限値10ベクレル/㎏)とのことです。

こちらのブログによると、土壌の除染にも取り組んでいらっしゃるようです。


ホットスポットが局地的に現れるように、安全な土地だってある。


国は、「直ちには健康に影響がない」と風評を流布し、その為に、逆に安全なものでも敬遠されてしまうということが生まれている。
屈折させて二重の風評被害を作り出しているわけです。


福島では、漁業、農業、酪農、食品加工業の方々が自主的に廃業した、という話をちょこちょこ耳にします。
他方、どうなるか分からないけど、取り敢えず作るしかない、という人だっている。
自ら生命を絶たれた方の数、報道されてるだけじゃないでしょう。



全部、暫定基準値が引き起こす事柄と思う。

ところが、暫定基準値をクリアすれば、今後の我々の健康にとって悪い影響を及ばさないのか?

「公」には100ミリシーベルト以下の被曝とその影響については分からない、ということになっている。
(どこぞのお役所は『単位は生涯です』と言ったとか言わなかったとか?)

「分からないのなら大事をとって作付けをやめようよ」
なんて、僕には言えない。
暫定基準値をクリアしていれば。
その人達の生活を担保できない人間が言う言葉ではないです。

何より、生産者の気持ちを推し量る時、そんなにタフな物言いはできないです。


地元の友人の言葉。

農家の方に「野菜をつくるな」と言 うのは「死ね」と言うのと同じなんだ。
牛乳を捨てること、野菜を捨てることの苦しさ、憤り、悲しさを知らないで言ってはいけない。
お米を捨て ろといわれたらどんな気持ちになるか、お金とか補償とかの問題ではないんだ。
なんとか助け合わなければならない…。
しかし、汚染の危険がある食べ物を子供たちに食べさせるのは絶対にしてはだめ。そのかわり大人が食べ て、交代に食べて、そのリスクを他のリスクを減らすことであがなうようにする。それしかないと思った。私は自分のスタンスをそう決めました。


こんな決意もあります。


「お金とか補償の問題ではない」か?

ならば、国民の健康のために、その情緒を乗り越えて、言うべき…というか、言える立場は何処にあるのか?

…しかし、…そして、結局、我々は産地などから独自に判断して食べるものを選ばざるをえない。

安全なものが含まれている可能性があるにもかかわらず!だ。



…と、ぼやいていても仕方ないので、

・被曝を減らす活動
・除染を行う活動

をして下さっている団体のご紹介とカンパを続けていこうと思います。



以前ご紹介したこちら
福島除染委員会さんの他に、

福島大、京都精華大、同志社大による除染プロジェクトチームが動いているようなのですが、こちらは支援先が分からなくて…


その作業を支援されたNPOの代表の方のTwitterを発見
http://twitter.com/#!/MiyazakiAVO

そのHP
NPOみやざき災害救援センター
石巻市、福島市に常駐して活動を展開されているとのことです。