九州へ向けた、新しい動きを企画・発動します。 | Kazusou Oda Official Blog

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小田和奏ブログ。
日常風景をつらつらと。時に散文。時に日記。

「long slow distance project.」と名付けて。






ちょいとばかし、長い文章になります。




先の熊本・大分を中心とした地震で被災された方のお見舞い申し上げます。



九州は僕にとって音楽が「はじまった」場所であり、

とても馴染みの深い街ばかりです。

月イチのペースで通っていたほどの。



お世話になっているライブハウスの方々、スタジオの方々、各関係者の方々、

そしてライブでいつも出会ってくれてる方々、ミュージシャン。

地震の速報をニュースで見聞きし、浮かんだ顔が数えきれないくらい。

今もSNSを中心に現地の情報を見る度に、何とも言えない気持ちになります。



そんな育ててくれた僕の隣町で起きた出来事。



何かこの自分の手でできることを考えました。

正直なところ、「復興」や「支援」なる言葉はいささか苦手です。

結果そういうことになるのを望んでいるものの、

自分にとってはあまりにも大きすぎるように響いてしまいます。

自分の器の小ささを思い知ります。


そして僕には大きな組織力はありません。



そんな中で、できることをずっと考えていました。

一つプロジェクトを立ち上げる事にしました。



僕は音楽を作る事にしました。

その曲をレコーディングして、販売することにしました。

制作諸経費と活動に必要な最低経費を除いた全ての売上を、

先の地震で被害を受けた街の「音楽」に充てようと思います。



募金じゃなくて、収益。

作品と対価。

こっちの方がお互いわかりやすい。気がしている。



売上の使い道ですが、直接九州の街の人達に話を聞いて

例えば「スタジオのこの機材が壊れて運営ができない」とか、

「学校のオルガンが壊れた」とか、

そういう流れから使い方を決めようと思います。



売上も直接渡そうと。face to faceがいいなと。




プロジェクトの名前も付けてみました。


「long slow distance project.」

ロング・スロー・ディスタンス・プロジェクト。


ちょっぴり長い(複雑じゃねーかよ、という思いはひとまず置いておいてもらって)。

この「long~」は陸上長距離、ジョギングとかでよく聞くトレーニングの一つなんです。

会話できるくらいの、息が切れないペースでゆっくり長く距離を走るトレーニング。

時には歩いてもいいし、何か飲んだり食べながらでもいいし。



このトレーニングの効果効能は、

ゆっくり長く走る事で、主に足の裏の毛細血管が活性化されます。

ほとんど血が通わなくなっている血管にも血が巡るようになる。



さっきも書いたんですが、僕には大きな組織力はありません。

心臓の大動脈になれるような動きはできないなと思いました。

それこそ、そこは然るべき方々に委ねるとして、



だけど、企画の瞬発力はその大きな動きよりは機敏に動けます。小回りも応用も利く。

じゃあ僕は足の裏からじっくりと活性化できる何がしをしようと。自分のペースで。

少しずつ血が通うようになる。血の巡りがよくなる。

そんなイメージから、このプロジェクト名です。




自分のペースとは言いつつ、これが震災から数ヶ月経ってはじめるとまた意味合いも変わってきます。

それは東北大震災でセンパイから学んだことです。

今動き始めなきゃ、というところが、気持ちの最初のピークでありますし、

その直感なしでは、もう気持ちも変わってきます。



本当の意味で、復興は時間がかかります。

向き合わなきゃいけないのは向こう何十年というお話。

だから、僕は僕でできることを、考えて、動きたい。



最初はもう自分の思い付きな、わがままなモノなので、

自分1人からはじめようと思いましたが、

町田直隆くんと高橋レオくんがこの流れに参加を表明してくれました。

書き下ろしの曲がほしいと伝えたら、ほんの一日後くらいに素敵な唄が届きました。

僕も彼らの楽曲に参加させてもらって、一緒にレコーディングしました。






テーマはこれ。

「あしたのおんがく」






今このプロジェクトでも色々準備をリアルタイムでしてます。

周りで関わってくれる人達がいて、なんとか進んでいます。

この場を借りて周りの方々へ。本当にありがとう。



5/22の川越でのライブから音源を販売する予定です。

僕のライブ以外でも町田直隆くん、高橋レオくんのライブ会場、

official web shopから通販でも取り扱います。



音源聞いてください。ぜひ買って聞いてみてください。



6月にツアーで九州行くので、

その隙間でまずは熊本の街を覗いてこようかと思ってます。

会いたい人がいます。直接何がどうなってるか、聞きにいこうと。

このブログでも報告します。




売上がどれだけあって、何に使うか、も

ここで報告していきます。





この発表、リリースのお話と共に、

プロジェクトに興味を持ってくれたミュージシャン募集します。

唄ってくれる人。演奏してくれる人。

あくまでこの音源は第一弾。

この先も継続して作って動いていきたい。




レコード屋さん。

この音源をお店に置いてくれることに興味ある方いらっしゃれば。

ただ、逆にすぐにはお店に貢献できないかもしれないのですが。




そして、クリエイターさん。

絵を描いたり、詞を書いたり、そんなのが好きな方。

気持ちに賛同して頂ける方。




オレのこの話、もうちょい聞かせてくれよ、って方。

何かやらせてくれよ、って方。

募集します。連絡ください。

HPのコンタクトからで構いません。






感覚としては、支援・義援というのよりは

応援かな。加勢、なんだな。






思ってることをうまく書けてないような気もするが、

ひとまずは、これではじまりの合図。

思ってるだけじゃ何もない。動かねば。なのです。

見切り発車も含めて、僕は僕でやれること、やりたいことをやります。




最後に。

このプロジェクトも、自分の一挙手一投足でやることが

自分の範疇を越えそうなものになったら、

然るべき信頼できる大きなプロジェクトに帰属することも考えてます。




な、感じです。


やはり長くなっちゃった。

ま、いっか。思いを綴ったわけだし。




未来は僕らの手の中。




long slow distance project.

発起人 小田和奏







CD Release

「あしたのおんがく」long slow distance project. 
1500円(ポストカード付)


1.あしたのおんがく / 小田和奏    作詞・作曲 小田和奏

2.星の明かり / 町田直隆×小田和奏 作詞・作曲 町田直隆

3.明日 / 高橋レオ×小田和奏    作詞・作曲 高橋レオ


※5月22日のライブ会場より販売開始予定です。別途、通信販売も行います。

※今作の制作諸経費を除いた全ての売上を、先の地震で被害を受けた街の「音楽」に充てます。