安倍政権は支持率アップのために、新たな経済政策を打ち出すというのが買い材料だが、今回はそればかりではないらしい。日銀の次期総裁人事が絡んでいるのだ。

■投票日までは株高ムード

 21日、日銀は金融政策決定会合を開いた。黒田総裁は会見で、「必要があればさらなる緩和もある」とした。米国や欧州が保有資産の縮小に向かう中、日本だけが緩和拡大に舵を切る危険性がある。

「日銀は年80兆円の国債を買い入れています。海外勢から財政ファイナンスと見なされて不思議のない規模です。アベクロが続くと、買い入れ規模は拡大するかもしれません。ETF(上場投資信託)の購入額も現在の年6兆円から増やす可能性がある。海外勢は、一段と歪んだ市場に嫌気が差し日本から一斉に逃げ出す恐れがあります」(株式アナリストの黒岩泰氏)

 兜町は、そんな悪材料に見向きもせず、株高ムード一色だ。

「ETF購入資金は2兆円ほど残っています。黒田日銀は株価がちょっとでも下落したら買い出動します。少なくとも投票日までは、アベクロは株価維持に必死になるでしょう」(証券アナリスト)

 だが、その先に待っているのは海外勢の猛烈な日本売り……。アベクロ継続は悪夢でしかない。

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