いや~、年末ですね。時が経つのは早い!

2週間ほど前にせっかく仕事がとれたので、ブログにしようと思っていたら、いつのまにか年末。
こんなバタバタしたホリデーシーズンは初めてかも?

で、今回とれたお仕事は、とあるネットワークのコマーシャル。
と言うと、「とあるネットワークの、何のコマーシャル?」と聞かれますが、とあるネットワーク自体のプロモコマーシャルです。

月に$10~15ドル払って見る、クオリティーの高いTVシリーズをやる事で有名なチャンネルで、ソプラノやトゥルーブラッド、ゲームオブスローンズなどが代表ヒット作の、あのネットワークです。

今回のオーディション、1次選考は、「まだアメリカに来て間がなくて、馴染んでいない、リトル東京などでテレビを見ていて違和感のないエスニックな女性。服装は家でリラックスしている時の格好、オシャレではない」というカテゴリーで行って、オーディションでも日本人の女性と、韓国系の男性二人とグループでやりました。

結構おもしろい設定のコメディで、でもキャスティングディレクターは説明する時に、「面白くしようとしないで、自然にやって、オーバーリアクションは頼むからやめて」との事。任せてください。そういうの得意です、私。にひひ

で、3日後の2次選考に呼ばれ、同じ服装で行くと、1次選考の時に一緒だったアジア人達が、、、というよりアジア人が1人もいなくて、黒人男性4人の中に放り込まれ、え~?!。ガーン いや、人種差別的な意味じゃなくて、これじゃあ、とれるわけない、と思ってしまったわけです。だって、テレビを見ながらハングアウトする友達の設定なら、黒人男性4人と一緒にテレビを見ている1人の日本人女性って、説得力なし!

しかも1次選考では色々な設定をやったのに、2次選考では、テレビを見て笑っている、という設定のみで、1テイクの後に、「はい、ありがとう、もう良いです」。だったので、あ~、これは私は本気で考慮されてないって事だな~、と、「オーディションは受けた後は忘れる」を基本に忘れていたら、二日後にエージェントからブッキングの電話が! 

もちろん嬉しいけど、ちょっとびっくりの半信半疑。旦那さんは、「とれると思ってたよ。他にアジア人が二次選考でいなかったって事は、ハニーに決めてたって事じゃないか。ジンクスしたくなかったので、言わなかったけど」って。はは~、そういう見方もあるのか!多分違うと思うけど。

で、三日後にフィッティングと言われる衣装合わせ。一次選考、二時選考で一緒だった役者さんたちはいない。こういう事もあるんですね。大抵同じグループの人がブッキングするけれど。しかもエスニック役でいったけど、その設定はなくなったのか、アメリカ人6人グループの一人になってた。(白人3人、黒人2人、アジア人1人の組み合わせ) 自分の服も一応持っていくんだけど、持ってきて、と言われてのは、カラフルなトップやスキニージーンズやドレス等、オシャレ系の服。1次選考の反対です、はい。なので、間違えてブッキングされたんじゃないか、という思いがぬぐいきれず。ガーン

で、この衣装合わせ、まずスタイリストさん3人が、あーでもない、こーでもないと、私と私の新しいベストフレンド5人の服、アクセサリー、靴を選ぶ。で、3人ともがOKを出したのを、監督さんに見てもらう。それでOKが出たら、NYから飛んできたクライアントさん3人がチェック。そこで、ちょっと赤が多いとか、足首が見えてる人が多いとか、ダメだしが出て、最終着替え。

私は、いつの間にか、6人の中でいつもちょっとオシャレな格好をしている女友達、という設定になったらしく、最初はワンピとタイツでスタイリストさんと監督さんからはOKが出てたけれど、どうやらクライアントさん的にはちょっとおめかししすぎでNGだったらしく、もう少しカジュアルなセーターワンピとタイツとブーツに着替えさせられ、OKが出た。

そしてその3日後が撮影。日本語とはいえ、放送前にどこまで書いて良いのかわからないので、実際の撮影についてはパスさせて下さい。(^^ゞ

それにしてもこの4~5秒の1シーンをとるために、これだけのクルーが動いて、これだけのお金が動くコマーシャルの世界って、やっぱりすごいなあ。

いやぁ、また面白い良い経験をさせてもらいました。感謝。