2024.1.31
北陸電力志賀原発。右から1号機、2号機=石川県志賀町で2023年11月2日、本社ヘリから北村隆夫撮影© 毎日新聞 提供
能登半島地震で被災した北陸電力志賀原発1号機(石川県、停止中)の非常用発電機が試運転中に自動停止したトラブルについて、原子力規制委員会の山中伸介委員長は31日の記者会見で「人為的ミス」との認識を示した。北陸電は「運転員の操作にミスはなく、まれな事象が重なった」との見解を示していたが、これを否定した形だ。
北陸電の発表によると、1号機の外部電源を受ける変圧器の故障に伴い、原発内の回線を変更したことが原因だった。回線側の電圧が低くなり、発電機の出力を十分に上げられず、電流の逆流を防ぐ安全装置が働いて停止したとみられる。
山中委員長は「(北陸電が)非常用発電機が置かれた電気回路をしっかり検討すれば防げたと考えている」と指摘した。【高橋由衣】
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