「他の議員への脅しだ」現職逮捕に永田町衝撃 問題を認識?安倍派幹部の責任は

2024.1.8

「他の議員への脅しだ」現職逮捕に永田町衝撃 問題を認識?安倍派幹部の責任は

「他の議員への脅しだ」現職逮捕に永田町衝撃 問題を認識?安倍派幹部の責任は© テレビ朝日

現職の国会議員が逮捕される事態となった裏金事件。通常国会の召集が迫るなか、果たして、安倍派の幹部クラスが罪に問われることはあるのでしょうか。

【写真】証拠資料の廃棄を秘書らに指示か

■現職逮捕に永田町衝撃

強制捜査から3週間足らずで、現職の国会議員が逮捕された、自民党派閥の政治資金をめぐる事件。

7日、東京地検特捜部に逮捕されたのは、2022年8月まで岸田内閣で文部科学副大臣を務めていた衆議院議員の池田佳隆容疑者と政策秘書の柿沼和宏容疑者です。

所属していた安倍派から、およそ4800万円がキックバックされたにもかかわらず、収支報告書に嘘の記載をした疑いが持たれています。

■日曜逮捕「他の議員への脅しだ」

特捜部が日曜日に逮捕に踏み切るのは異例のことでした。

元東京地検特捜部 副部長・若狭勝弁護士

「特捜部は土曜日、日曜日、祭日の逮捕というのは行わないのが通常です。早めに逮捕をして真相を解明する必要があるということだったと思います」

その後の関係者への取材で、池田容疑者は、家宅捜索を受けた関係先にあった証拠資料の廃棄を秘書らに指示していたとみられることがわかりました。特捜部は証拠隠滅の恐れが大きいと判断し、逮捕に踏み切ったとも説明しています。

永田町では少なからぬ衝撃が走っています。

自民党ベテラン議員

「よほど心証が悪かったんだろうね。今回の逮捕は他の議員への脅しなんだろう」

■問題を認識?安倍派幹部の責任は

池田容疑者と同様に、4000万円を超える高額なキックバックを受けていた大野泰正参議院議員と谷川弥一衆議院議員についても、特捜部は立件の可否を慎重に検討しているとみられます。

元東京地検特捜部 副部長・若狭勝弁護士

「恐らく、特捜部とすると、やはり事務総長経験者、少なくとも1人は起訴して禁錮刑の裁判にかけるという刑事責任の追及を考えているとは思います」

「池田議員は、かなり派閥における裏金システムに精通している可能性が高いとみて、誰の指示で、どのような決定の下でなされたのか、知っていても不思議ではないという見方をしている可能性はあると思います」

今回、捜査対象になっている、2022年までの5年間で、安倍派の事務総長経験者は4人。その中で、安倍派ではキックバックを廃止する方針を一度決めたものの、議員側からの反発を受け、撤回していたことが関係者への取材でわかっています。

元東京地検特捜部 副部長・若狭勝弁護士

「一度やめようとしたけれど、やはりもう一度、同じようなシステムでキックバック、裏金というのをやりますよと指示したという可能性があれば、実質的な立場・役割の下で事務総長経験者が責任追及できると」

キックバック廃止が撤回されたのは2022年のこと。当時の事務総長は西村前経済産業大臣。キックバックの問題を認識していた可能性があります。特捜部は既に任意で事情を聴いています。

早ければ22日に召集される通常国会。それまでに特捜部がどこまで疑惑を解明できるのかが焦点となりそうです。

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