海遊館では

ずっと手をつないで

私の歩調に合わせて

ゆっくり歩いてくれてた

大好きなジンベイザメの前に来ると

たぁくんを忘れて

見とれてしまって…

ジンベイザメに合わせて

ゆっくり右へ…左へ…

ハッとたぁくんを見ると

明日は休みだし

朝早く出て来たんだし

麻里リン気が済むまで

ゆっくり見ていいんだよ

ごめんなさい…

ホントにおっきいなぁ

一緒にジンベイザメを見てくれてる

ゆったり泳ぐ姿が大好き

いろんな事を忘れさせてくれる

ゆったりした時間が

心を軽くしてくれる

甘えてジンベイザメを観賞した…

パパのこと

ママのこと

たぁくんのこと

色々感情が…

自然に涙が一筋…

それにすら気付かず

隅っこでジッと見つめてた

たぁくんの手が伸びて

頬を拭いてくれた

大丈夫?


泣いてることに気付いて

はい

お腹空かないですか?

長い時間ごめんなさい

ご飯行きましょ

まだいいよ…

首を横に振り

私からたぁくんの手をつないだ

残りの魚たちも見て回り

お昼過ぎには車に戻った

多分…

一時間以上見てたと思う

黙って付き合ってくれた

みんなに総ツッコミされたけど

覚えててくれたんだ…

ありがとう