【フットボリスタ 2022年11月号】

 

久しぶりにフットボリスタを部分的にではあるが熟読した。

 

感想、今号はなかなかおもしろかった。

 

おかげで開幕前のほどよい予習になった。

 

 

全掲載記事の所感を書く気力は流石にないので、気になったところのみで書いた。

 

 

<所感>

 

■表紙

三苫ね・・・

嫌いではないが、三苫に期待しているから表紙に抜擢したのだろう。

 

■Grope E ドイツ(P14)

最初に掲載されている日本代表の特集はまったく読まず、ここから読み始めた。

ドイツの代表選考において、サプライズ招集を挙げていたのは非常におもしろかった。

その情報源が『ビルト』紙だから信憑性はあると見て良いだろう。

私が思うに、CFの1番手は足が速いだけのヴェルナーになるのはお決まりだろうが、まずこの選択はダメだとフリック監督は気付かないといけない。

ヴェルナーは点取りストライカーではなく足が速くて献身的なプレーに秀でているので、左サイドハーフでの起用が代表だと最も輝くと思っている。(例えるなら決定力を失ったマンジュキッチが快速になった版)

CFはやはり点取りストライカーを置く、フリックはこの決断を臆せずやってもらいたいね。

そしてP18のコラムでドイツのゲーム分析事情について掲載がある。

私もすっかり気付き忘れていた、ドイツはSAPというソフトウェア会社がある。

SAPの協力で試合に勝ち進むごとに情報蓄積・処理・分析して試合に臨むから恐ろしくなりそうだよ。
 

■日本は本番でどう戦うべき?W杯対戦シミュレーション

VS GERMANY(P28)

日本代表の対ドイツ戦のシミュレーションや対策について記載。

なるほど、と思うところがあるが、私がドイツ戦で参考にするべき戦術は昨日のプレミア第11節のボーンマス。

同じように縦への速攻でゴールを奪うという作戦だ。

ドイツ相手にゲーゲンプレッシングは無謀なので、リトリートして自陣内で守備を固めまくり、ボールを奪ったら前線3人(左から伊東、前田、三苫)を一気に走らせてロングカウンター狙い、これしかない。

 

■Group A オランダ(P41)

このページから各グループステージの出場国に対して良い面・悪い面や期待するべきところなどが記載。

私がカタール大会で優勝すると予想しているのはこのオランダ。

トータルフットボールのプレースタイルとはまったく無縁のチームになってしまったものの、ファン・ダイク、フレンキー・デ・ヨングといったワールドクラスの選手がやってくれるのじゃないかと淡い期待をしている。

フットボリスタ(この記事担当の中田徹氏)の見解では攻撃に関しては目立つものがないものの、相手がどこでもそれ相応の接戦はできると見ている。

美しく勝つ考えを捨てたオランダがどこまで行けるのか非常に楽しみである。

 

■Group B イングランド(P46)

読んでいて随分と的確なことを指摘していると思ったらベン・メイブリー氏が担当していた・・・

どうりで最初の書き出しが情緒感ある書き出しなわけだ。私がベン氏の見解が好きなこともあり、内容的には物凄くよかった。

 

■Group C アルゼンチン(P54)

プレースタイル自体はメッシ依存から脱却したが、ゴールにおいてはメッシ依存という指摘が見事。

もしもアンカーにマスチェラーノみたいなボール狩り専門のワールドクラスがいたら問題ないかもしれない。

2014年大会と同じようにファイナルまで進んでもおかしくない。

だけど、そのマスチェラーノに匹敵する選手がいないのがアルゼンチンには痛いところだと思う。

 

■メキシコ/ポーランド/サウジアラビア(P57)

この3ヵ国の記事でポーランドを読んでやはりというべきか、結局レバンドフスキがゴールを量産するための状況がないという。

これはこれで悲しいな。

今のポーランドにバッジョみたいなトップ下で神髄発揮するファンタジスタ系のドリブラー&パサーが入れば凄く良いと思うのは私だけだろうか。

 

■Group D フランス(P60)

野戦病院と化しているフランス代表、だけどこれはまったく馬鹿げている問題だ。

1軍を2チーム作れるほどの人材宝庫国なんだぞ・・・

むしろ問題は2018年の優勝メンバーに信頼を寄せすぎているデシャン監督の起用。

やはりグリーズマンを起用するのだろうな・・・

そのことについて書かれているが、これまでのレ・ブルーの代表選考を見るとこれはお決まり。

だが、ベンゼマを代表復帰させたのならグリーズマンはベンチにするというのが私の考え。

同じタイプの選手を入れてもメッシ・ディバラのようになるのがオチ。

それとジルーに関しても言及しているが、やはりクラブやネーションズリーグの活躍を見れば代表入りは十分にあり得るという見解は同意。

というより、ジルーを選ばないとデシャンは相当見る目がないと思う。

それとポグバ、カンテの2人が現在ケガやらでいろいろと不安視されているが、カマヴィンガとチュアメニを起用すればいいだけ。

以上。

 

■デンマーク/チュニジア/オーストラリア(P64)

カタール大会でのダークホース国はデンマークかセルビアだと私は予想している。

だけど今のデンマークはダークホースではなく、普通に強豪国と見なすべきかもしれない。

ユーロ2020でダニッシュ・ダイナマイト炸裂したので今大会でも凄く期待している。

何せエリクセンが代表だと本領発揮するトップ下起用、そしてGK、DF、MF、FWとかなり良い選手を揃えているのでグループステージは突破するだろう。

ただ、この記事を読んで少し心配なのがCBのケアー。

ケアーがそういえば長期負傷離脱していたので、コンディション的にどうなのか。

頼むからもう誰も生死をさまようことはないように・・・

 

■l'Ultimo Uomo ベルギーという国にとって代表チームがいかに重要か(P77)

ベルギーのお国柄が少し分かった記事だった。

しかし、少し残念なところはアザール、デ・ブライネ、ルカク、フェライニ、フェルマーレンなど黄金世代の選手を挙げていたが、カラスコというサイドアタッカーを忘れてもらっては困る。

それとリバプールで超がつくぐらいサブでも勝負強いオリギも。

ワールドカップ特集の記事なので、やはり代表のスタメンで活躍している選手を取り上げているのだろうが、私にとってこの2人はかなりインパクトがあって好きな選手なので挙げておいた。

 

■Group F ベルギー(P84)

そのベルギーが次のページからというのが素晴らしい。

エデン・アザールを頼りにするか否かとあるが、どうせアザールはスタメンなのだろうと私は皮肉的に見る。

兄よりも弟のトルガンの方がユーロ2020では活躍してた印象があるので、思い切ってトルガン起用してほしい。

ポルトガル戦だったか忘れたが、ゴラッソなシュートを決めたので。

それと今はあまり名を聞かなくなった快速のドク。

この記事ではブライトンのトロサールも挙げている。

エデン・アザールよりはこの3人の誰かを起用する方が良い。

あと予想フォーメーションとして左WBにカラスコを入れているが、カラスコはサイドハーフで活きる。

人材難だから仕方ないのかもしれないが、マルティネス監督はオプションとして4バックも想定して左SBの選手を発掘するべきだったね。

 

■Group G ブラジル(P96)

今大会の優勝候補筆頭はブラジル。

これはもうお決まりだろうが、予想メンバーを見てみるとやはりサイドバックの層が弱い。

それと昨日のエバートン戦で後半に負傷交代したリシャーリソン。

代表選考外になるかもしれないが、ジェズスやアントニーがいるので問題ない。

この記事では最大の懸念事項がネイマールのコンディションだとしているが、今のセレソンでネイマールが抜けてもフツーに優勝できそうだと思う。

 

■スイス(P100)

この記事担当の木村浩嗣氏が見事にスイスの良さを書いてくれているので非常に嬉しい限りだ。

スイスといえば、やはりGKのゾマーでしょう。

ユーロ2020ではメッチャクチャ活躍した守護神ゾマーがいる限り、ブラジル代表はなかなかゴールを奪えない。

そして各ポジションに有望な選手はいるので。

DFにアカンジ、MFにジャカ、シャキリ、FWにエンボロ。

スイスは何故か前評判がそんなに高くないけれども、かなり良い試合をしているので今大会もユーロに続いて活躍を期待している。

 

■セルビア/カメルーン(P103)

基本布陣は3-4-1-2が予想されるセルビア。

ツートップがユベントスのブラホビッチとフラムのミトロヴィッチ。

これは相手DFにとって嫌な2人だなと思う。

ネマニャ・ヴィディッチみたいな最高のCBがいないのが少し物足りなさを感じるが、私はこのセルビアが今大会のダークホースだと思っている。

 

■Group H ポルトガル(P104)

これもベルギーと同じく長年主力となっている選手を外すかどうかが主な内容。

そう、クリスティアーノ・ロナウド。

しかし、これはアザール以上に考えることが無駄。

ロナウドはスタメン100%だろう。

考えるべきはロナウド起用よりもむしろフォーメーションや戦術の話になる。

4-3-3ではなく攻守共に4-4-2の布陣、これしかない。

守備に特化したMFとブルーノ・フェルナンデスを組ませる、右サイドにジョアン・フェリックス、左サイドにレオン、ツートップはロナウドとジョタ。

これだけだ、もう・・・

 

■戦術リストランテ(P116)

今季メチャクチャ好調のアーセナルについて。

記事担当は西部謙司氏。

的を射た見解で非常に参考となった。

ジェズス、マルティネッリ、ウーデゴール、サカの4人の連携や個々の質が良いということを述べていた。

アーセナルの試合はここ何ヵ月まったく見ていないので次にアーセナル戦を観る時は参考にしようと思う。

 

■連載コラム ENGLAND(P119)

この記事も西部氏が担当。

プレミアのピボーテがスペイン産(スペイン人だったり、ラ・リーガ出身者だったり、リーガでプレー学んだり)といった面から考察しているが、これはそれらがただ単に該当しているだけだろうと思う。

仮にトニ・クロースやキミッヒ、ヴェッラッティ、フレンキー・デ・ヨングがプレミアに来ても活躍するだろう。

要はスペイン産というより良い長短のパスができる選手が重要というだけではないのかと。

とりあえずスペイン産だという一つの考察だろうなと思った次第。

 

 

ワールドカップのガイドブックが発売し始めているため、それを踏まえると今号は純なSAMOURAI BLUEファンなら満足な内容なのかもしれない。

 

私はまったく読んでいないが、ドイツだけでなくスペインやコスタリカの試合についても書かれているので。

 

 

しかし、振り返ってみると「最新戦術ガイド」と謳っているものの、戦術ガイドというよりワールドカップ出場国の最新情報だけでは?