先週の一門の対局は木曜日棋聖戦決戦トーナメント準決勝で渡辺明名人が久保利明九段に勝利しました。
携帯中継があり、後手久保九段の三間飛車に銀冠に組む戦型になりました。
中盤戦では渡辺名人が角桂交換の駒損になりましたが、駒の働きなどでむしろ指せている展開でした。
その後も難しい将棋が続きましたが、全体的には渡辺名人が押している感じでした。
しかし久保九段の粘りもすごく、長手数の211手でようやく渡辺名人が勝ちました。
お互い秒読みが続くすごい将棋で、渡辺名人は名人戦の最中でもあり充実していると感じました。
翌日行われた永瀬拓矢王座と佐々木大地六段の準決勝は永瀬王座が勝ち、挑戦者決定戦は渡辺ー永瀬戦となりました。
先日の棋王戦五番勝負からの再戦です。
渡辺名人は永瀬王座には比較的相性が良いので、勝って棋聖戦の挑戦者になってほしいです。
木曜日はあと竜王戦4組3回戦で、大橋貴洸六段が黒沢怜生六段に勝利しました。
こちらも携帯中継があり、先手黒沢六段の三間飛車に銀冠穴熊に組み替える戦型になりました。
△8九歩成から△9九ととしたと金をどんどん活用してうまく優位を築いたと思います。
最後は穴熊の長所を生かし、絶対詰まない形にして寄せ切りました。
次の4組準決勝は野月浩貴八段とで、昇級の1番になります。
金曜日は王位リーグで近藤誠也七段が豊島将之九段と対戦でしたが、こちらは残念ながら近藤七段負けでした。
携帯中継があり、全勝同士の一戦らしく、相掛かりからのすばらしい戦いでした。
近藤七段は3勝1敗なのでまだ十分挑戦者決定戦進出のチャンスがあります。
トップは豊島九段の3連勝です。
今週の一門の対局は明日火曜、水曜日は注目の名人戦七番勝負第2局です。
石川県金沢市の金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭で行われます。
渡辺明名人の後手なので大変ですが、ここを勝てば名人防衛はかなり濃厚になると思います。
斎藤慎太郎八段は矢倉、角換わり、相掛かりどれも指しこなすので戦型予想は難しいですが、この3つのどれかと思います。
また渡辺名人も堂々と受けて立つのか、変化するのかも注目です。
水曜日王将戦一次予選3回戦で、石井健太郎六段が片上大輔七段とです。
石井六段は最近片上大輔七段に負けが続いているので苦手意識を作らず、今度は勝ってほしいです。
勝つと宮田敦史七段と上村亘五段の勝者と一次予選決勝となります。
宮田七段も勝ち上がって、同門で予選決勝になってほしいです。
木曜日は竜王戦3組3回戦で、近藤誠也七段が菅井竜也八段とです。
トーナメント準決勝でもあり、昇級の一番です。
携帯中継があり、勝つと高見泰地七段とです。
竜王戦4組昇級戦で、宮田敦史七段が中座真七段とです。
勝つと、村山慈明七段と池永天志五段の勝者とです。
この日はあと王将戦一次予選3回戦で、大橋貴洸六段が服部慎一郎四段とです。
服部四段は叡王戦では挑戦者決定戦まで勝ち進み、勝率の高い若手で強敵です。
勝つと石田直裕五段と船江恒平六段の勝者と一次予選決勝となります。
石田五段も勝ち上がって、こちらも同門で予選決勝になってほしいです。
所司一門将棋センターの方では昨日の日曜日トリプルアイズ社の御茶ノ水店で延期となっていた渡辺名人杯のA級(有段者)の部を無事に終えました。
私は3回戦から観戦しました。
有段者クラスの皆さんですのでレベルが高い対局で、持ち時間を使い切って秒読みの戦いも多かったです。
渡辺名人は名人戦の最中の大事な時期ですので、私が表彰を行いました。
次の渡辺名人杯は4月29日(金・祝)B級、C級です。
まだ先になりますが、葛飾区で行っている渡辺明杯かつしか子ども大会は9月11日(日)に決まりました。
こちらの大会は渡辺名人は終日審判や指導対局で終日いまして、所司一門の棋士が多く参加します。
津田沼店ではゴールデンウイークに2つ大会を開催します。
図書の日や図書館の日にちなんで、5月1日(日)に賞品全部将棋の本という図書記念将棋大会です。
私の著書を多く出させていただいているマイナビ出版様よりたくさんの将棋の本を賞品にご提供いただきました。
続いて津田沼店では5月4日(水)ラムネの日記念将棋大会です。
ヤマモリ杯は5月29日(日)行うことで決まりました。
シャンチーの方では『シャンチー入門とその先へ』を私はアマゾンで購入しました。
ヨドバシがポイントも多いのでお得ですが、Kindleアプリが慣れているので迷いましたがアマゾンにしました。
電子書籍の方はカラーになります。
残局(終盤)の例題は充実していまして、5月3日、4日の全日本選手権に向けてのトレーニングに最適です。